(本記事は、浦 大輔氏の著書『Golf パットは読みが8割』=エクシア出版、2022年9月16日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
スタート前はロングパットや傾斜も練習しておく
スタート前の練習について記す前に、私の練習ルーティン(手順)を紹介しましょう。
練習時間は基本15分。最初の5分は右手一本で、1メートルのパットをカップに向かって打ち続けて“入れグセ”をつけます。
次は1~2メートルのショートパットを両手で5分間。
最後はボールを1個にして本番さながらにいろいろな方向から真剣に狙います。距離は決まっておらず5メートルのこともあれば10メートルのこともある。練習なのでカップインを目標に5分間やって仕上げます。
練習グリーンはその日の自分の状態を確認するところ。ドライビングレンジも練習場とは書いてありますが、その日の距離や曲がり方など、自分のショット傾向をチェックするところ。そのため球数を制限しています。
フォームやストロークには絶対に手を加えない
その点、パット練習には制限がありません。どれだけ上手くても入るときは入るし、入らないときは入らない。いわばギャンブル的な要素がありますから、できるだけ練習はしたほうがいい。ショット練習と違って実戦と同じ状況で打てますから、一球でも多く打ったほうが勝ち。たとえその日に結果が出なくてもいつかは実を結びます。
ただし、フォームやストロークには絶対に手を入れないこと。ショットは微調整することがありますが、パットでそれをやると距離感だけでなく方向性にも支障をきたし、1からどころか0からスタートし直すことにもなりかねないからです。
ツアープロがやっていたからと、真似をして打ち方を変えたり器具を使って練習する人もいますが、プロくらい練習していると変えようとしたところで変わらない。それくらい同じことをやりまくっています。
アマチュアはそうはいきません。特にコースには影響されるものだらけです。そこで自分も変わってしまっては拠り所がなくなり、どうなるかわかったもんじゃないので、そこは気をつけないといけません。もちろん、その日のラウンド自体を練習と割り切っているのであれば構いません。
また、平らなところばかりで練習している人がいますが、それは家のパターマットでやってくださいって話。傾斜の練習はグリーンでないとできませんから、ロングパットだけでなくスライスラインやフックラインの練習をしこたまやりましょう。
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