超トーク力 心を操る話し方の科学
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(本記事は、メンタリストDaiGo氏の著書『超トーク力 心を操る話し方の科学』=CCCメディアハウス、2021年4月20日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

声を変えれば印象が変わる

意外と知らない声の重要性

自分では話すべきことを話せていると思っているのに、なぜか存在感を発揮できない、説得力が乏しいような気がするといった悩みがある人は、もしかすると「声」に原因があるのかもしれません。

よく「議論は声がでかいヤツが勝つ」といわれます。本来であれば、声の大小とは関係なく、質の高い内容を話す人の意見が尊重されるべきでしょう。

しかし実際に会議を観察した研究によると、発言の機会が均等ではない場では、声が大きく、よく話す人の意見が通りやすいことがわかっています。

私も動画では早口で少し高い声を出していますが、これは見ている人に考えるすきを与えないためです。新しい知識について知ってもらうとき、低くゆっくりとしたトーンで話すと、聞いた相手は自分の過去の経験と照らし合わせ、多くの場合、否定的なインナースピーチの影響を受けます。

これは新しく入ってくる情報や知識よりも、過去の経験や記憶を優先するのが人の本能だからです。しかし、高い声の早口で一気に伝えられると、善し悪しを判断する前に情報を受け取ってしまいます。

新しい知識を知ってもらうには高い声と早口が有効で、しっかり覚えてもらいたいポイントについてはスピードを落としてゆっくり話すと、効果的。つまり、声にはそれだけ力があるのです。

超トーク力 心を操る話し方の科学
メンタリストDaiGo
英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家として活動。著書は累計400万部。
ビジネスや健康法、恋愛や子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにし、YouTubeや独自配信アプリ【Dラボ】にて動画配信を精力的に行っている。
趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、筋トレ。

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