ロイヤルホテル、リーガロイヤルホテル(大阪)の土地・建物を外資系の投資会社に売却へ
(画像=murattellioglu/stock.adobe.com)

株式会社ロイヤルホテル(9713)は、海外の不動産投資ファンドであるベントール・グリーンオーク・グループ(米国 ニューヨーク市、以下BGO)との間で、以下3点について基本合意書を締結した。

  • 資本業務提携
  • ロイヤルホテルが所有するリーガロイヤルホテル(大阪)(大阪府北区、以下RRH大阪)の土地・建物の信託受益権等をBGOへ譲渡
  • ロイヤルホテルがRRH大阪の運営を受託

ロイヤルホテルは、ホテルを経営するグループの運営会社。「リーガロイヤルホテル」ブランドを持ち、大阪・広島・東京などに展開している。

BGOは、カナダの大手生命保険会社グループSun Life Financial Inc.(カナダ トロント)傘下の、不動産プライベート・エクイティファンドを運営する企業グループ。
世界28拠点にオフィスを構え、日本市場においては7,000億円ほどの不動産関連資産への投資実績を持つ。

ロイヤルホテルは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による事業環境の変化に対応するため、運営の効率化や資本増強等に取り組んでいた。

そのような状況の中、今後の大阪・関西万博やIR開業等で予想されるインバウンド需要の拡大、中之島5丁目地区再開発の対応について、道筋の明確化には、経営戦略の見直し・財務体質の改善が急務と判断し、様々な検討を重ねていた。

その結果、グループの中核を担うRRH大阪のブランド価値向上・運営継続を前提として、これまでの資産保有と運営が一体化されたビジネスモデルから、運営に特化したビジネスモデルへの転換を図ることが、将来的な企業価値の向上に最適な戦略であると判断。

BGOとの資本業務提携が、以下の点からロイヤルホテルの課題解決および成長戦略に資する内容であると考え、本基本合意締結に至った。

  • RRH大阪のブランド価値及び競争力向上に必要なリノベーション投資の実現
  • RRH大阪へのインターコンチネンタルホテルズグループのソフトブランド導入による更なる差別化や、富裕層を中心としたインバウンド対応力の強化
  • ロイヤルホテルが生まれた歴史的な経緯やビジネスモデルの尊重と、RRH大阪を再開発する場合にもラグジュアリークラスのフルサービス型ホテルが含まれ、且つロイヤルホテルによるホテル運営の継続
  • 財務体質の改善と今後の成長資金の確保
  • BGOが取得する優良なホテルに対する運営受託の優先交渉権の獲得と、ロイヤルホテルの運営ホテル数の拡大

なお、RRH大阪は、引き続きロイヤルホテルが運営するホテルとして営業を継続しながら、BGOによる2025年3月完了を目途とした総額135億円の大規模なリノベーションが行われ、世界大手のホテル運営会社の一社であるインターコンチネンタルホテルズグループのソフトブランドである「Vignette Collection」を導入する。

本リノベーション完了後は、RRH大阪の名称を「リーガロイヤルホテル(大阪)-Vignette Collection」に変更したうえでリニューアルオープンすることを予定している。

【今後の予定】
最終契約締結日 2023年2月末日~3月上旬
取引実行日   2023年3月31日

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(提供:日本M&Aセンター

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