日本製鉄が日鉄物産をTOB、子会社化・非公開化へ
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日本製鉄株式会社(5401)は、日鉄物産株式会社(9810)をTOBおよびスクイーズアウト手続きにより連結子会社化・非公開化すると発表した。

日本製鉄は、製鉄、エンジニアリング、ケミカル・マテリアル、システムソリューション事業を行っている。

日鉄物産は、鉄鋼の卸売が主力の専門商社。

両社が、今後関係性を強化していくうえで、下記の制約が存在していた。

・資本関係が限定的でシナジー発揮に制約が存在
日鉄物産が上場会社であることと、当社の持分法適用関連会社にとどまることから、互いの顧客情報・技術情報等の共有、経営資源の補完および相互活用等において一定の制約がある。

・中長期的な観点での施策の実施が少数株主との利益相反となる可能性
中長期的観点に立った施策の実行により、日鉄物産および日本製鉄グループ全体の企業価値向上に資するものの、短期的観点では日鉄物産の業績や財務状況の悪化を招くおそれがあり、少数株主の利益になるとは限らない場合も想定される。

以上の制約を、子会社化・非公開化により解消し、シナジーを発揮していく狙い。
主に下記の施策推進を図る。

・商社機能のグループでの効率化・強化
・営業ノウハウ・インフラを一体活用した直接営業力強化
・サプライチェーンの更なる高度化

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(提供:日本M&Aセンター

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