元祖スタミナ満点らーめん すず鬼「スタ満ソバ」
(画像=元祖スタミナ満点らーめん すず鬼「スタ満ソバ」)

ラーメン店の味を家庭でも楽しめる冷凍商品を扱う通販サイト「宅麺.com」を運営するグルメイノベーション(東京都渋谷区)は12月13日、同社で扱う冷凍ラーメンの中で最も売れた商品を部門別に発表する「第12回お取り寄せラーメン・オブ・ザ・イヤー2022」を発表した。

最も売れた商品が選ばれる総合大賞には「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」の「スタ満ソバ」が選ばれた。なお、同店で販売の「大盛つけ満」が今回のつけ麺大賞も受賞している。12月13日には都内で授賞式が行われ、共同創業者である野間口兼一取締役は「この賞はラーメン店への感謝の気持ちから設けた賞。日本を代表する最強のコンテンツであるラーメンを世界に発信していく」と語った。

「第12回お取り寄せラーメン・オブ・ザ・イヤー2022」授賞式
(画像=「第12回お取り寄せラーメン・オブ・ザ・イヤー2022」授賞式)

「お取り寄せラーメン オブ・ザ・イヤー」は、「宅麺.com」が販売する350種類以上の冷凍ラーメンの中から、この1年間で最も売れた商品を部門別で発表するアワードだ。回は、2021年11月1日~2022年10月31日までの出荷データをもとに、大賞6商品などを決定している。

今回の部門賞は、ラーメン大賞は「荻窪中華そば 春木屋」の「中華そば」、新人大賞は「豚星。」の「小ラーメン」、まぜそば大賞 は「scLabo」の「濃厚煮干しまぜそば」(2年連続の受賞)、インスパイア大賞は「ちばから」の「らーめん」がそれぞれ選ばれた。

総合大賞と、つけ麺大賞に選ばれた「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」の鈴木信介店主は「僕たちはお客様ありきの商売だと思う。一人でも多くの方に美味しい、次はこれ食べたいと思ってもらって、僕たちのファンであって欲しい。流行で終わらないよう、食べた人に喜んでもらえるようにしたい」と語った。

スピンアウト企画として、「JAPAN BEST RAMENAWARDS 2022」も発表された。全国の有名ラーメン店の店主3,462人が選ぶ美味しいラーメンのランキングで、第1位は「らぁ麺 飯田商店」だった。2年連続の受賞となる。2位は「中華蕎麦とみ田」で2年連続、3位は「家系総本山 ラーメン吉村家」、4位は「饗くろき」、5位は「ラーメン屋 トイ・ボックス」がそれぞれ選ばれた。

プレゼンターとして参加した、YouTuberのSUSURUさんは「昨今のラーメン事情を反映したランキング。最終投票では1位と2位の票数は同じだったが、最後の1票を富田店主が飯田商店に入れ、1位が決まった」と明かす。また、「これからもラーメン店の方に感謝を伝えつつ、ラーメン好きとして宅麺と一緒に業界を盛り上げていけたら」とコメントした。

「宅麺.com」は、日本全国にあるラーメン店の冷凍ラーメンを扱っており、麺やスープ、具材は冷凍の状態で配送する。今年12月時点で257店舗が参加しており、363商品を販売している。2010年にサービスを開始し、提案を続けてきた。年間の販売食数はコロナ禍を契機に急増し、2021年は約74万食を売り上げた。22年からは、冷凍ラーメンの販売に加え、供給力の小さいラーメン店に代わって冷凍ラーメンの受託製造販売を行う「宅麺クラウドキッチン」という施策にも取り組んでいる。レシピを共有し、店主が納得するまで開発を続けるという取り組みで、現在は4ブランドの商品を製造している。

今後について、野間口取締役は「ラーメンは味だけでなく、店の歴史や、想い、技術などが結集して、文化として君臨しているのだと感じた。ただ有名店の味として出すのではなく、技術や想い、ストーリーを世界に発信できれば」と語った。

〈冷食日報2022年12月15日付〉