星光PMC、キチンナノファイバーの研究開発を行うマリンナノファイバーを子会社化へ
(画像=gilbert gamolo/stock.adobe.com)

星光PMC株式会社(4963)は、株式会社マリンナノファイバー(鳥取県鳥取市)の発行済株式の過半を取得し、子会社化することを決定した。
議決権所有割合は85.4%となる。

星光PMCは、製紙用化学薬品・樹脂の製造販売を行うメーカー。近年、木材由来のセルロースをナノレベルに解繊した「セルロースナノファイバー」の開発に注力している。

マリンナノファイバーは、鳥取大学発のベンチャー企業。キチンナノファイバー※の研究開発・製造販売を行っている。

本件M&Aにより、それぞれのナノファイバーが持つ特徴を熟知した両社が協力することで、ナノファイバーがもつポテンシャルを最大限に活かしたアプリケーション開発を図る。

また、星光PMCが得意とする工業分野、マリンナノファイバーの得意とするヘルスケア分野で、技術やネットワークの相互活用を図り、ナノファイバー技術をコアとしたさらなる事業ポートフォリオ拡大を進める。

※キチンナノファイバー:カニやエビなど甲殻類の外殻やキノコの細胞壁などの主成分である『キチン』やその加水分解物を、国立大学法人鳥取大学の伊福教授が開発した特殊加工法でナノレベルの超極細繊維にした新素材。

・今後の予定
株式譲渡実行日 2023年1月11日

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