三菱UFJ、キャッシュローンなどの金融サービス事業を行うフィリピンとインドネシアの企業を買収
(画像=Antonio/stock.adobe.com)

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306、以下MUFGグループ)および株式会社三菱UFJ銀行(東京都千代田区、以下MUFG銀行)は、Home Credit社(オランダ、以下HC)の子会社である HC Consumer Finance Philippines, Inc.(フィリピン、以下HCフィリピン)の全株式および PT Home Credit Indonesia(インドネシア、以下HCインドネシア)の株式85.0%を取得することを決定した。

2023年中を目途に株式を取得する予定であり、本取得にかかる金額は総額596百万ユーロ(約870億円)を見込んでいる。

本件は、MUFG銀行の連結子会社である大手商業銀行 Bank of Ayudhya Public Company Limited(タイ、以下アユタヤ銀行)、インドネシアの PT.Adira Dinamika Multi Finance(以下 ADMF)およびMUFG銀行を通じて行われ、議決権所有割合は下記となる。

HCフィリピン …アユタヤ銀行75%・三菱UFJ銀行25%
HCインドネシア…アユタヤ銀行75%・ADMF10%
HCは、チェコにて設立され、オランダに本社を置くPOSローン(※1)を中心に個人ローン事業を展開するコンシューマーファイナンスカンパニー。顧客はローンの申請から実行・返済までの全プロセスを、アプリ上でシームレスに完結することが可能。

HCの子会社であるHCフィリピン、HCインドネシアは、POSローンやキャッシュローンなどの金融サービスを提供するコンシューマーファイナンスカンパニー。

HCのアプリダウンロード数は両国計20百万件、累計貸出顧客数は13百万人に達し、それぞれ各国のPOSローン市場シェアでは首位に位置している。

MUFGグループは、フィリピン・インドネシアで、MUFG銀行の持分法適用会社Security Bank Corporationおよび連結子会社PT Bank DanamonIndonesia Tbk(以下ダナモン銀行)への出資を通じ、現地コンシューマーファイナンス市場に一定のプレゼンスを既に有しているが、本取得を通じて両国リテール事業の更なる強化・拡大を図る。

※Point of Sale ローンの略。耐久財(自動車や家電施肥品など)の販売店などでの商品購入時に提供する割賦ローン。

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(提供:日本M&Aセンター

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