(本記事は、菅原 大地氏の著書『最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!』=KADOKAWA、2022年6月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
自宅での練習
練習 ▷ ① さまざまな打ち方を試す
自宅で練習をする場合、打たなくてもできることをやってみると良いでしょう。例えば、112 〜115ページで紹介したクラブの持ち方をいろいろ試してみて、自分に合ったものを探すのもひとつの練習です。あるいは前傾角度を浅くしたり、深くしたり、曲げる度合いをいろいろ試してみると、足とボールの距離が変わったり、背中の曲がり具合も変わってきます。
そうすると腕の形も変わってくるので、動かすときの感覚の違いもあると思います。
パッティングは自分が狙った方向に思った強さで打つことがいちばんのポイントです。リズムは速いほうがいいのか、ゆっくりのほうがいいのか、身体の傾きを変えてみたり、自分のフィーリングが最も出やすい構えをつねに研究してください。
練習 ▷ ② 狙った方向、狙った距離で止める
自宅練習は、1m、1.5m、2m と、ボールをどこまで打つのか決めて、同時に方向性も意識していきます。
そのためパターマットは3m 程度の平らなものがオススメ。最後に上り坂があるようなパターマットを使用すると、実際にどこまで打っているかわからないので、平らなものを使用しましょう。
例えばターゲットを2m にしたら、10㎝~ 50㎝オーバーくらいでつねに同じタッチで打つ練習をします。芯に当たるときと、そうでないときでは打感が違うので、良い場所に当たったときと、フェースがズレたときの違いを練習のなかで感じるようにしましょう。
また、鏡を見て自分のストロークを確認するのも良いでしょう。これならパターマットがなくてもできる練習になります。
練習 ▷ ③ 自分だけの“ コア” を探す
パッティングではフェースをターゲットに向けて、リズム良く振ることが大切です。ストローク中の動きとしては、下半身が動かないように注意します。
そのためには自分の重心を安定させる必要があります。まっすぐに立っている状態から腰を左に入れたり、身体を動かしてみて、自分だけのコアを探してみてください。
練習 ▷ ④ ルーティンの確立
ショット同様、パッティングも決まった形のルーティンを持っておいたほうが良いでしょう。
手順としてはカップを見て構えてから、グリップ、腕の形をつくります。そして、クラブを持ち上げたりしながら余計な力感を取り、カップまでのボールの軌道をイメージしながら少しフォワードプレスを入れて、自分のリズムでストロークします。
パッティングは下半身が動かないほうが良いのですが、固まってしまうと全体が動こうとしてしまうので、少しフォワードプレスが入ると、動から動の動きにつながります。
毎回バラバラの流れで打つよりも、自分の手順でセットアップして打つという流れが決まっていたほうが、修正がしやすくなります。