最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!
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(本記事は、菅原 大地氏の著書『最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!』=KADOKAWA、2022年6月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

一打でも減らす心得

狙い ▷ 転がっているボールを最後まで見る

グリーン上は最も神経を使う部分であり、どういう狙いを持ってパッティングをするかという判断も重要になります。

例えば、下りのショートパットを入れにいって、外れて長い距離が残ってしまう。あるいはロングパットの場合、3パットで良いと割り切って寄せにいくパットに切り替える。こうした判断が、スコアメイクの観点では大切です。

人の心理的に、カップがあると、どうしても「入れたい」という気持ちが強くなります。自分の気持ちをいかにコントロールできるか。もちろん、ラウンドのなかで、狙ってもいいライン、攻めてもいいラインというのもあるので、集中力を切らさず、次の一打、二打をどうするか考えながらストロークすることも時には必要です。

ロングパットの場合は、「どこに外すか」も考えなければいけません。単純に近く寄せるだけではなく、どのエリアに外せば次のパットが入りやすくなるかを考えていると、セカンドパットで入れられるチャンスも増えます。

いろいろなことを頭のなかでシミュレーションするには、情報が必要です。自分が打ったパットを止まる瞬間までボールの曲がり方を見て次のショットに生かすこと。また、一緒に回っている人のパットを見て、イメージを膨らますことも大切です。

一打でも減らすための心得は、グリーン上の意識と、転がっているボールを最後まで見ることです。これができれば、何も考えずに打っているときとは、確実に変化があるはずです。

最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!

パッティングの精度を上げるコツ

狙い ▷ 真剣に取り組めば成果は出る

ゴルフはドライバー→アイアン→アプローチ→パターという順番で打っていきます。すべてのショットが大切ですが、最後を締めくくるパッティングは、とくにスコアに直結してきます。うまくなればなるほど、パターの比重は大きくなり、80台で回る人なら40パーセント、パープレーを目指すなら40パーセント以上になってきます。そう考えると練習場に行ったとき、打ちっぱなしの練習と6:4、100球打つとしたら40球はパッティングの練習をするべきなのです。それくらい真剣に取り組めば、成果は確実に出るでしょう。

では、どんなことを考えて練習をすると精度は高まるのか? ひとつは自身のストロークを厳しくジャッジするということです。練習中から、自分が打ちたいと思った場所に毎回打つことができているか、しっかり確認します。どこに打ち出したかというボールの行方、3㎝、5㎝先にしっかり打ち出せたかを確認するために、ボールを近くに置いてビリヤードのように当てる練習をするのも良いでしょう。

自分のクセ、傾向をしっかり理解して、打った瞬間に手に伝わってくる感触で、良い悪いを判断できるくらいまで練習を重ねてください。

コースに出てスコアを伸ばすなら、パターがいちばんの近道です。筋力や柔軟性をいきなり伸ばすのは難しくても、そうした要素を必要としないのがパターです。練習で感覚を磨いて精度を高めていきましょう。

最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!
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菅原 大地
1989年生まれ。プルーフコーポレーション所属。日本プロゴルフ協会ティーチングプロA級、ジュニア指導員。19歳でゴルフを始め、わずか4年でティーチングプロ試験に合格。横浜の練習場・ハンズゴルフクラブを中心にレッスンをおこない、丁寧でわかりやすい指導と、独自の理論や練習法によって4歳~80歳代まで老若男女問わず数多くのゴルファーを上達へと導く。個人レッスンは満員、スクールのキャンセル待ちは1年以上と絶大な人気を誇るティーチングプロに成長。YouTubeチャンネル『DaichiゴルフTV』は登録者数39万人超。

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