ゴルフでラウンドする前に必ず読む本 IDゴルフの参考書
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(本記事は、菅原 大地氏の著書『ゴルフでラウンドする前に必ず読む本 IDゴルフの参考書』=KADOKAWA、2021年8月26日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

ゴルフは、とくにコースに出ると、さまざまなマナーを守ってプレーすることが求められます。数多くのプレーヤーが集い、同じ施設、コースを利用するため、ルールを理解し、マナーを守ってプレーすることで、みんなが気持ちよくゴルフを楽しむことができます。また、特別編として、「接待ゴルフ」におけるポイントも掲載しました。

ゴルフ場来場時

  • 来場時の服装はコースごとに規定が異なるため、事前に自身が行くコースのホームページでチェック。ジャケットは着用すべき。半ズボンのときにはハイソックス着用が理想的。
  • 派手なスニーカーや運動靴がNG のゴルフ場もある。ゴルフシューズ(ソフトスパイクが付いたもの)を履いて来場しないこと。
  • スタートの「1時間前」にはチェックインできるようにする。渋滞もあるので、時間には余裕を持って行動する。
  • ゴルフバッグにはネームプレートを付けておく、またはネームプレートがないことを係りの方に伝える(ネームプレートを用意してくれます)。
  • トイレの手洗い場を拭く、ロッカーをきれいにして帰るなど、周囲の人が気持ちよく使えるように配慮する。

コース内の練習場

  • 打席での練習を終えたら、使用したボールのカゴを置きっぱなしにしない。
  • 練習グリーンでは、人が打っているラインを通らない。また、そのラインを横切って打たないように注意。
  • ほかの人の邪魔にならなければ同じターゲットを狙うのはOK。混んでいる場合、カップを狙う必要はなく、自分の目標を決めて打つのもひとつの方法。
  • スタート時間の10~15分前にはカートにいるようにしておく。

ティーイングエリア

  • 朝一のスタートホールでは、挨拶を忘れずに!
  • 順番決めをスムーズにおこなう。ティーを投げて指した人から時計回りにする。スタートホールに設置されているくじ引きを使うのもOK。
  • (ティーショットに限らず)人が打つときは、物音を立てない、喋らない、視界に入るところ、後方線上と正面には立たない。アドレスしたら動かない、が基本!
  • 同伴者が打つのを見る(待つ)場所は、ティーグラウンド内の邪魔にならないところで、自身が3~5秒でセットアップできる場所がスロープレーを防ぐベストポジション。
  • 自分以外のプレーヤーのボールの行方もしっかり見る。いい当たりには「ナイスショット」、ラフに止まったら「OKです」など声がけする。
  • 「ファー」という他ホールへの声がけは周囲の見ている人がいうべき。接待ゴルフでも同様。
  • プレーファーストを心がけるため、2ホール目以降は準備ができたプレーヤーから打つ。ただし、「お先に失礼します」とか「準備ができていたらどうぞ」というような声がけを忘れずに

セカンド・サード地点

  • カートはいちばん遠くに飛んだプレーヤーのところに停める。後ろの組から打ち込まれないように、見える位置に停めるのが安全。
  • ショットするプレーヤーが右打ちの場合、シャンクしたら右側に飛ぶので、とくに右側には立たない。前に立つと打つ側が気になってミスショットになってしまうので注意。
  • 素振りは2回まで。自分が打つ番になる前からやることを決めておく。
  • 素振りでディボット跡をつけないように注意。ゴルフ場の丁寧で繊細な手入れとプレーヤーの保護によってきれいな芝生が保たれていることを理解する。
  • 目土(めつち)袋を持っていける余裕が出るまでは、絶対にやらなければいけないわけではない(PAR3のティーイングエリアには目土のバケツがあるので、まずはできるところから)。
  • 隣のホールに曲げたとき、そのホールのプレーヤーが打ったあとに打つ。挨拶を忘れずに!

アプローチ・パッティンググリーン

  • 初心者、中上級者にかかわらず、バンカーをならすこと、ピッチマークを直すこと。プレー、スコアに直結する部分なので必ずやる。また、ピッチマークを直すことはグリーンの芝生の保護にもつながる。穴をすぐに直すのと放置して翌日に直す場合とでは回復度合いが違う。早く直せば直すほど元通りになる。数時間後だと腐ってしまい、新しい芝を入れないといけなくなることを理解しておこう。
ゴルフでラウンドする前に必ず読む本 IDゴルフの参考書
ゴルフでラウンドする前に必ず読む本 IDゴルフの参考書
  • ショートアプローチのボールでもピッチマークはつくため、軽くパターでトントンとするレベルでもいいので直すこと。ピッチマークの確認=ボールが落ちた位置を確認することになり、グリーンの固さを判断したり、そこからどう転がったのかを見たり、スコアメイクにもつながる。
  • グリーンでは同伴者のラインを踏まないこと。
  • 同伴者がパットする際、後方、目標方向、目の前に近いような場所に立たない。3秒くらいで自身のボールのところに行けるような位置で待つ。
  • 芝生の保護のためグリーン上だけは走ってはいけない。スパイクを引きずらない。自分の歩いたあとに跡がついていないか確認すること。
  • カップインしたボールを取るとき、カップの近場は踏まない。とくにカップのふちは転がりに影響が出るので踏まない。
  • ライによってカップの穴が小さくなってしまうようなピンの傾きがあるときや、風が強くてピンが大きく揺れているときなどは、ピンを抜いたほうがいい。
  • ホールアウトしたとき、カートの近くで待機しておく。ウェッジなどのクラブの置き場所もカートへの帰り道に。プレーファーストのため、スコアはカートに戻ってからつける。また、カートを出発させることを優先し、クラブは次のホールでバッグに戻す。
【特別編】接待ゴルフで気をつけたいこと
・車で待ち合わせした場合は、飲み物を人数分用意しておくとグッド!(朝ごはんを用意する人もいる)
・先に入ってフロント前でお迎えし、朝食にするか練習するか確認。練習をするならコインを準備しておく。
・キャディ付きの場合、「その人を中心に見てほしい」と伝える(のもアリ)。
・接待したい人のバッグを、いちばん取りやすい端っこに積むようにする。
・OBやペナルティに行ってしまったときは「当たりはよかったですけどね」「飛んでましたけどね」などの言葉でフォローする(のもアリ)。
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菅原 大地
1989年生まれ。プルーフコーポレーション所属。日本プロゴルフ協会ティーチングプロA級、ジュニア指導員。19歳でゴルフを始め、わずか4年でティーチングプロ試験に合格。横浜の練習場・ハンズゴルフクラブを中心にレッスンをおこない、丁寧でわかりやすい指導と、独自の理論や練習法によって4歳~80歳代まで老若男女問わず数多くのゴルファーを上達へと導く。個人レッスンは満員、スクールのキャンセル待ちは1年以上と絶大な人気を誇るティーチングプロに成長。YouTubeチャンネル『DaichiゴルフTV』は登録者数30万人超。

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