ニコン、金属3Dプリンターの製造販売を行う独SLM Solutions Groupを買収
(画像=Grispb/stock.adobe.com)

株式会社ニコン(7731)は、完全子会社であり特別目的会社であるNikon AM. AGを通じて、SLM Solutions Group AG(ドイツ、SLM)の増資引き受けと、公開買付けを行うことを決定した。
買収に要する資金の総額は622百万ユーロ(約840億円)となる予定。

【買収の概要】
・1株あたり20.00ユーロで増資を引き受け、発行済株式数の約10%の普通株式を取得(2022年9月)
・発行済および発行予定のSLM株式全てを対象とした公開買付けを1株につき20.00ユーロで実施(2022年10月から11月)
・SLM発行した所定の転換社債を対象として、別途公開買付けを実施(2022年10月から11月)

ニコンは、光学機械器具の製造・販売を行っている。現在、「ヘルスケア」「コンポーネント」「デジタルマニュファクチャリング」を戦略事業と位置付けている。

SLMは、金属3Dプリンター(Additive Manufacturing、金属AM)の統合ソリューションプロバイダー。

本件M&Aにより、ニコンは、自社の保有する高精度計測、光学設計などの基盤技術等をSLMに提供し、シナジー創出を図る。
また成長性の高いアディティブマニュファクチャリング(3D プリンティングと呼ばれる金属を積層する加工方法)をより発展させることで、総合的なソリューションの提供を進める。

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(提供:日本M&Aセンター

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