矢野経済研究所
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拡大基調に転じる業務用掃除ロボット市場

~投入された新製品により、作業の効率化や人件費の削減、作業環境への適応性が向上し、床掃きロボットの需要が拡大する可能性~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役:水越孝)は、国内の業務用掃除ロボット市場を調査し、用途・目的別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

業務用掃除ロボットの市場規模推移・予測

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1.市場概況

2020年度の業務用掃除ロボットの市場規模は、メーカー出荷金額ベースの32億2,600万円(前年度比63.1%増)と推計する。用途・目的別に市場をみると、床掃き(集塵)ロボットが高い構成比を占めているものの、床洗浄ロボットも毎年拡大し存在感を高めてきている。それでも当面の市場規模は、新製品も多く出ている床掃きロボットが柱となり、全体を牽引する格好となる。
業務用掃除ロボット市場は依然として参入事業者が多いものの、前回調査の2018年当時と比べても床掃きと床洗浄用途・目的の参入社数が増加する傾向にある反面、それ以外の用途・目的では参入社数が少なく、一部では減少する傾向もある。

2.注目トピック

新規需要開拓の可能性

床掃きや床洗浄などの用途・目的の業務用ロボットの既存需要先は、大手ビルメンテナンス事業者に依存していることもあり、そのままの販路では需要拡大のスピードは遅い。需要を拡大するにはそれ以外の新規需要を開拓するのが効果的で、特に、地方や中規模のビルメンテナンス事業者での採用増が期待できる。
一方で、その他用途・目的の業務用掃除ロボットについては新規需要開拓に積極的だった企業が撤退する例もあり、残念ながら新規需要の開拓は現時点ではあまり期待できない。

3.将来展望

今後も、床掃きロボットが牽引することで、2024年度の業務用清掃ロボット市場は、100億円規模も視野に入ってくる成長が期待できる見通しである。
特に、2021年度以降に投入された新製品はこれまでにない自動充電や給排水機能、平行移動、大空間への対応といった機能や性能が装備され、作業の効率化や人件費の削減、作業環境への適応性が一層向上すると期待でき、ロボットのユーザ企業の評価次第ではあるが、一気に床掃きロボットの需要が拡大する可能性がある。
一方、その他の用途・目的の業務用掃除ロボットでは期待材料が見当たらず、当面の市場拡大は期待できない見込みである。

調査要綱

1.調査期間: 2021年12月~2022年3月
2.調査対象: 国内の業務用掃除ロボットメーカや販売企業、研究開発に取り組む企業、関連団体、関係省庁等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
<業務用掃除ロボットとは>
本調査における業務用掃除ロボットとは、業務用途・目的の床掃き掃除(除塵)、洗浄、拭き取り等の清掃機能を有するものを指す。
センシング・自己制御・駆動(走行)機能を有するものとするが、全てを有さなくても、作業環境がよくない中で、人手による作業の代わりができるものを含む。なお、いずれも製品として外販しているものを対象とし、自社設備の清掃作業用を除く。
<市場に含まれる商品・サービス>
床掃き(集塵)ロボット、床洗浄ロボット、窓拭きロボット、水底掃除(プール)ロボット、PVパネル掃除ロボット、エアコン掃除ロボット等

出典資料について

資料名2022 業務用掃除ロボットの可能性と将来性
発刊日2022年03月25日
体裁A4 132ページ
価格(税込)165,000円 (本体価格 150,000円)

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