富士フイルム、米国子会社を通じて米国バイオテック企業シェナンドーア社を買収
(画像=arcyto/stock.adobe.com)

富士フイルム株式会社(東京都港区)は、米国子会社のFUJIFILM Irvine Scientific, Inc.(アメリカ・カリフォルニア州、FISI)を通じて、米国バイオテック企業Shenandoah Biotechnology, Inc.(アメリカ・ペンシルバニア州、シェナンドーア社)を買収することを決定した。

富士フイルムは、写真フィルムなどで培ってきた技術を生かし、「ヘルスケア」「マテリアルズ」「イメージング」の3つの領域で幅広い事業を展開している精密化学メーカー。
米国子会社FISIは、培地(細胞の生育・増殖のための栄養分を含んだ液状や粉末の物質)のリーディングカンパニー。

シェナンドーア社は、細胞の増殖・分化・機能発現を促進するサイトカインの開発・製造・販売を行う米国バイオテック企業

本件M&Aにより、富士フイルムは、培地とサイトカインなどを組み合わせた細胞培養関連製品の研究開発と顧客提案力をさらに強化し、市場が急伸する細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネス拡大を目指す。
医薬品の研究開発・製造支援ビジネスなどを通じてライフサイエンス事業の拡大を図るとともに、医薬品産業のさらなる発展や細胞治療薬の産業化に貢献していく。

・今後のスケジュール
買収完了日 3月末

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(提供:日本M&Aセンター

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