注目のオークション結果から、アート市場の動向まで。今週、アートマーケットを賑わせたトピックを振り返ってみよう。（1USD=111.08 円, 1香港ドル=14.2円で換算)
マーケット 注目の作品
▍バスキアの「戦士」の絵が香港のサザビーズで21億円以上の値をつける可能性が浮上
画像引用：https://www.artnews.com/
ジャン＝ミシェル・バスキアの作品に対する世界的な熱狂が続く中、サザビーズは今年10月に香港でバスキアの「Warrior」シリーズの絵画を出品する。1982年に制作された≪Untitled (Red Warrior)≫は、10月9日に開催されるコンテンポラリーアートのイブニングオークションで、初めてオークションに登場。約21.4億円〜28.5億円 (1億5,000万～2億香港ドル）での落札が予想されている。バスキアが22歳のときに制作した1982年の作品は、彼の作品の中でも最も注目されている。(artnet news)
▍バンクシーの行方不明のスパイブースの壁画が発見され、ハイブリッドNFTとしてオークションへ
画像引用：https://www.prweb.com/
バンクシーの有名な壁画「スパイ・ブース」は、2014年にイギリスで実際の電話ボックスの両側に盗聴器を持った3人のスパイを描いたもの。2016年には謎の失踪を遂げ、破壊されたと考えられていたが、その3人のスパイ・ブースの頭部が発見された。これらは、10月1日（金）に開催されるオークションで、ハイブリッドNFTとして、3人の頭部が描かれた壁のレンガ9個と、所有権と保存期間を示す証明書類、そして残ったレンガから作成された新品のNFTが提供されるという。(CISION)
▍ゴッホの絵画が初めて極東でオークションへ
画像引用：https://www.theartnewspaper.com/
ゴッホの絵が、欧米の大手オークションハウスによって初めて極東でオークションにかけられる。今回オークションにかけられるのは、静物画≪Vase aux Glaïeuls≫。10月9日に香港のサザビーズに出品され、予想価格は約10億円〜14.3億円 (7,000万～1億香港ドル)。(THE ART NEWSPAPER)
オークション結果
▍バンクシーファン必見！バンクシーだらけのオークション
9月9日〜23日にかけてクリスティーズオークションで「Banksy: I can’t believe you morons actually buy this sh*t」が開催された。バンクシーの作品のみが出品され、有名モチーフが勢揃いとなったオークション。ANDARTでは、本オークションの落札額TOP5の作品と作品解説を紹介している。
▍バンクシーが上位を独占！Bonhams(ロンドン)「Prints and Multiple」オークション
9月22日からロンドンにて、Bonhams（ボナムズ）の「Prints and Multiple」オークションが開催された。プリント作品中心に出品され、上位をイギリスの匿名ストリートアーティスト・バンクシーが独占する結果となった。ANDARTでは、落札価格トップ5（9月24日時点で落札価格調整中のものを除く）の作品とANDARTが扱うアーティストの作品を紹介している。
▍上位をウォーホルが独占！クリスティーズ「Prints and Multiple」オークション
9月16日〜28日にかけて、クリスティーズ（ロンドン）の「Prints and Multiple」オークションがオンラインで開催された。プリント作品を中心に、19世紀後半から現代に至るまで幅広い作品が出品された本オークション、上位をアンディ・ウォーホルが独占する結果となった。ANDARTでは、落札額トップ5の作品とANDARTに関連する注目作品をピックアップして紹介している。
▍こちらもウォーホルが上位独占！Bonhams(ロサンゼルス)「Prints and Multiple」オークション
9月28日にBonhams（ロサンゼルス）で「Prints & Multiples」オークションが開催された。本オークションの落札価格上位はANDARTでもアンディ・ウォーホルが上位を独占。ANDARTでは、落札額TOP5と作品解説を紹介している。
オークションハウス
▍サザビーズ、西海岸に新たなフラッグシップ・ギャラリーを開設
サザビーズは今月、ビバリーヒルズに展示スペースをオープンする。アメリカ西海岸では初の試みとなる。最初の展示では、米国の6億ドルのマックロウ・コレクションの中から、フランツ・クライン、ジェフ・クーンズ、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、ロバート・ラウシェンバーグの作品を含むハイライトを紹介する予定だという。(OCULA)
NFT
▍国内EC初、タグボートからNFTアートが2021年9月30日販売開始
画像引用：https://prtimes.jp/
アジア最大級のオンラインギャラリーを運営する株式会社タグボートは、スタートバーン株式会社が構築するブロックチェーンインフラ「Startrail」を活用し、取り扱い作家5名の作品を、NFTアートとして2021年9月30日18時より販売を開始した。これは国内のECサイトで初めての試みとなる。(プレスリリース)
▍初心者でもわかる！話題沸騰中のNFTを理解しよう
最近、頻繁に目にする「NFT」というワード、今さら聞きづらい、解説を読んでも難しかった、という事もあるかもしれない。この「NFT」について、いろはに投資提供の記事で、NFTとは？NFTを買う目的は？といった疑問を簡単に解説している。
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文：ANDART編集部
