「お父さん、長い間、社長業おつかれさまでした」
M&A成約式で契約書に調印したあと、オーナー経営者に向けて、ご家族から手紙が読まれることがあります。
その日、会社を譲渡するオーナー経営者へ、奥様や息子さん、娘さんが、長年の苦労をねぎらい、感謝の気持ちを述べる手紙です。
手紙の内容を聞く社長の目には、涙が浮かぶことも
数十年にもわたって、家族と二人三脚で経営してきた社長や、家庭を顧みず経営に集中してきた社長。そこには譲渡企業の社長の数だけ、歴史があり、ドラマがあります。それを支え、苦楽を共にしてきた家族にも、さまざまな想いがあるでしょう。
M&Aは即決できるようなものではなく、社長が会社の将来について悩み、考え抜いたうえでの大きな大きな決断です。
それらを乗り越えて迎えたM&A成約式。
手紙の内容を聞く社長の目には、涙が浮かぶこともあります。
そのような社長の姿を見て、買い手企業もまた、「絶対にこのM&Aを成功させよう」と、決意を新たにするのです。
日本M&Aセンターが支援するM&Aでは、M&Aの最終契約書への調印時に、このようなセレモニーを執り行っています。
社内には「成約式専用ルーム」を作り、結婚式場等で勤務経験のある”M&Aセレモニスト”と呼ばれる社員が全国各地を飛び回りながら、年間300組以上の〝成約式〞をプロデュースしています。
どうすれば心に残る式を演出できるか。
笑いあり、涙あり、サプライズあり。わずか30分ほどの時間ですが、プログラムにも一切の妥協はありません。
一般的なM&Aは書面だけで交わされることも多いですが、会社を売ること、買うこと。そこにはたくさんの想いが交差するはずです。
私たちは、そのひとつひとつの感情を大切にしたい。この国のM&Aのイメージをポジティブなものしたい。
そう強く願いながら、今日もどこかで〝成約式〞を行っています。