

こんにちは!ライターのあいです!
皆さんは滋賀県が誇る繊維をご存じですか?
「滋賀=繊維」はあまり結びつかないイメージですよね。琵琶湖のイメージが強い滋賀県ですが、魅力はそれだけではありません!
今回は、知る人ぞ知る滋賀のファッションを見ていきましょう!
「繊維の王様」滋賀が誇る「ちぢみ」
繊維づくりをするときは、織り上がった布から汚れなどを洗い落とす大量の水が必要です。
そこで、美しい軟水が豊富に得られる琵琶湖周辺にたくさんの繊維工場が集まったことから滋賀県は「繊維の王様」と呼ばれています。
そんな滋賀県では主に2種類の「ちぢみ」と呼ばれる織物が製造されています!
1 近江ちぢみ |
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近江ちぢみは、滋賀県の湖東地域で生産される麻織物の一種です。
なんと、500年の歴史を持つ近江ちぢみ。
江戸時代には良質な麻織物として京都の社家や幕府に献上されていたそうです。
素材は強度が強く、涼感が特徴的なラミー麻が使用されています。春はさらっと羽織に使い、夏は汗をかいても張り付かない生地なので、これからの季節にもってこいですよね!
2 高島ちぢみ |
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高島ちぢみは湖西地方で生産されている織物です。
ここで先ほど紹介した近江ちぢみと何が違うの?と疑問に思いますよね。
違いとしては、近江ちぢみは麻が使用されていますが、高島ちぢみは綿素材でできています。また綿は麻と比べると安価で仕入れる事が出来ます。
近年、綿の輸入量が増えてしまったため、「高島ちぢみ」としてブランド化を図り、滋賀の伝統的な繊維業を支えています。
肌触りは近江ちぢみと同様に、さらりとした質感です。パジャマや寝具・Tシャツなど様々な衣服に用いられています。表面に凹凸があり、吸汗性や速乾性に優れているのが特徴です。夏場でも爽やかな気分で過ごせそうですよね!「高島ちぢみ」はぜひおすすめです!
伝統を守るファッションブランド
滋賀県内には「近江ちぢみ」や「高島ちぢみ」といった伝統的な文化を、おしゃれな商品を通じて発信するファッションブランドが複数あります。
今回は注目のお店を2つご紹介します!
1 shibo |
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まずご紹介するお店はshiboです。ここでは生地から縫製に至るまですべて滋賀県の人たちによって作られています。熟練の織物職人の手によって、1着ずつ丁寧に作られているところが魅力です。
また、注目するべきなのはブランド名。shiboとは先ほど紹介した高島ちぢみの表面の凹凸のことです。ブランド名を滋賀県発祥の繊維に準える点に地元愛を感じますよね! 琵琶湖生まれのリラックスウェアと言われる通り、軽く柔らかな生地が特徴です。
Tシャツやワンピース、カバンなどが販売されています。
その中でも特におすすめなのはHAORI [MOKU]という商品です。厚地の生地を二重にして縫製されていて、冬の重ね着としても春の羽織としても使いやすいアイテムだと思います。また、男女兼用なのでお揃いで着用すると素敵ですよね!
無地の衣服が多いですが、赤や黄色などのカラーバリエーションが豊富です。また他で見ないシルエットの服が多いため、「無地が着たいけどありきたりになりたくない」というような人でも挑戦しやすい商品だと思います!
人と被らない、さりげないおしゃれを楽しみたいと思っている人はぜひホームページをご覧ください!
【店舗情報】
店名:shibo
所在地:滋賀県彦根市大薮町1835
電話番号:0749‐26‐2027
定休日:水曜日・木曜日
営業時間:11時~19時まで
URL:https://www.shibo-seisakusyo.jp/
2 HOSOIFUKUROMONO |
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続いて紹介するのはHOSOIFUKUROMONO。
「あなたの毎日に、帆布のカバン。」という素敵なコンセプトを掲げているお店です。
帆布とは綿や麻といった天然素材を「平織り」で織った厚手の生地で、こちらも高島ちぢみで有名な高島市の織物です。帆布の特徴は何といってもその優れた機能性。耐久性や通気性も良いことから、バッグ・エプロン・カーテン・靴など身の回りにあるさまざまな製品に使われています。
HOSOIFUKUROMONOでは高島の帆布を使った大小様々なカバンを販売しています。丈夫で長く使えるバッグを生産しているところが魅力です。
無地でカジュアルな商品が多いですが、トートバックやリュックなど、形によって印象が大きく変わると思います。ブラックの商品はファスナーの色がシルバーなのでカジュアル過ぎない大人な印象になりそうですよね!
おすすめはコンパクトなBODY FIT BAGという商品です。丈夫で通気性に優れているためランニングポーチとしては最適ですよね!
また、色は他の衣服の色と合わせやすいグレー。ランニングやウォーキングだけでなく普段使いもできる商品です。ベルトを短くして腰にあてればウエストバックとして使用できる優れもの!一つ持っているだけでいろいろな場面で大活躍しそうですね。
売り切れの商品が多数存在するほどの人気店なので、気になる人はお早めにホームページをご覧ください!
【店舗情報】
店名:HOSOIFUKUROMONO
所在地:滋賀県高島市安曇町常磐木154-1
電話番号:0740‐32‐3349
定休日:不定休
営業時間:10時~17時まで
URL:https://hosoifukuromono.jp/about
おわりに
いかがでしたか?
滋賀の伝統とファッションの魅力は伝わりましたか?
地元の製品を愛し、活性化しようというお店の人の気持ちは素晴らしいですよね。
伝統と衣服の融合はこれからの街づくりに欠かせないものだと学びました。
商品を買うときにどのような思いが込められているか調べてみるのも面白いと思います!
参考
近江ちぢみ特徴と歴史|織りなす美しき伝統布
https://www.tsukurucover.jp/coverpedia/cloth/omitijimi-001/
近江ちぢみと高島ちぢみはどう違うのでしょうか?
https://sleep-natura.jp/howto/question-answer/ohmi_chijimi01.html
帆布(はんぷ)とは?キャンバスとの違い、生地の特徴、号数・オンスの意味を分かりやすくご案内します。
https://www.textile-senda.com/insight/collection_canvas/
ランニングにはバックを用意しよう。https://media.alpen-group.jp/media/detail/running_220214_01.html
HOSOIFUKUROMONO
https://hosoifukuromono.jp/
shibo
https://www.shibo-seisakusyo.jp/
ファッションの季節到来!!滋賀発のおすすめファッションをご紹介します!
https://www.biwako-visitors.jp/staff/blog/detail/post-79/
暮らしに添う、滋賀のモノづくり。その1
https://asm.asahi.com/article/11183874