

こんにちは。ライターの「はるの」です!
皆さんは紫式部という人物をご存じでしょうか?
歴史や国語の授業で学んだという方や、2024年に放送された大河ドラマ『光る君へ』を見て知ったという方も多いでしょう。
実は、紫式部は滋賀県大津市と深いゆかりがあるのです。
今回は紫式部と大津市について見ていきましょう。
紫式部と大津市の関係
まずは紫式部と大津市のゆかりについて少し学んでおきましょう!
紫式部は自身が仕えていた中宮彰子から新たな物語の執筆を命じられ、物語を考えるために現在の滋賀県大津市にある石山寺に7日間参籠しました。そこで見た琵琶湖に映る十五夜の月に着想を得て、書き始めたのが『源氏物語』の須磨の巻だといわれています。
そうして書かれた『源氏物語』の作品中には近江の土地や人々が数多く登場します。
また、紫式部は父である藤原為時の赴任に帯同した際に、近江の風景に関する和歌をいくつも詠んでいます。
大津市をはじめとした滋賀県の美しい自然が紫式部の作品に大きな影響を与えたことが分かりますね!
紫式部がどのようなルートをたどり、どのような和歌を詠んだかは下記ページからご覧いただけます!
滋賀プラスワン「紫式部が詠む近江のうた」
https://shigaplusone.jp/post/2024autumn_murasakishikibu/
紫式部ゆかりのスポット3選
それでは、大津市にある紫式部ゆかりのスポットについて紹介していきます。
➀石山寺 |
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紫式部ゆかりのスポットとして外せないのが先ほども登場した石山寺です!
奈良時代後期に聖武天皇の発願によって開かれ、古来より観音霊場として信仰を集めました。平安時代には貴族や女流文学者が盛んに参詣しており、紫式部もその1人だったようです。
国宝にも指定されている本堂の一角には物語を執筆した部屋とされる「源氏の間」があり、その他にも「源氏物語絵巻 末摘花」などをはじめとする多くの重要文化財を所蔵しています。
古くから信仰された縁起の良いお寺であるだけでなく、貴重な国宝や重要文化財を所蔵している稀有なお寺でもあります。
石山寺
所在地:大津市石山寺1-1-1
アクセス:京阪バス「石山寺山門前」で下車
公式HP:https://www.ishiyamadera.or.jp/
➁逢坂の関 |
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逢坂の関というと、清少納言の「夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関は許さじ」や、その他にも蝉丸・三条右大臣の歌など小倉百人一首に選定された和歌の中に多く詠み込まれていますよね!
上記の3人の歌を読んで分かる通り、逢坂の関は、出会いと別れの場所として歌枕となっています。
『源氏物語』でも、主人公 光源氏と空蝉(うつせみ)が偶然すれ違うのが逢坂の関です。
歌枕になっていること、逢坂の関ですれ違う空蝉が印象的な和歌を書く人物として描かれていることからも和歌に興味のある人に特におすすめのスポットです。
逢坂の関(逢坂山関趾碑)
所在地:大津市大谷町22
アクセス:京阪大谷駅から徒歩5分
➂比叡山延暦寺 |
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天台宗の総本山や織田信長との因縁で有名な延暦寺。実は『源氏物語』にも幾度も登場しているのです!
例えば、『源氏物語』「宇治十帖」に登場する「横川(よかわ)の僧都」は延暦寺の横川地域で修行した源信(恵心僧都)がモデルになっていると言われています。
また、主人公 光源氏が恋人関係にあった夕顔の四十九日法要を行った場所としても登場します。
源氏物語も歴史も好きだという方にぴったりのスポットですね。
「坂本ケーブル」という日本一路線の長いケーブルカーで延暦寺まで行くことができるため、ぜひそちらもお楽しみください!
比叡山延暦寺
所在地:大津市坂本本町4220
アクセス:坂本ケーブル ケーブル延暦寺駅から徒歩10分
公式HP:https://www.hieizan.or.jp/about
おわりに
紫式部と大津市のゆかりを少しでも堪能していただけたでしょうか?
文学や歴史の側面から旅行プランを立てるとさらに旅を楽しめるかもしれませんね!
特に滋賀県は平安文化や和歌などとのゆかりも多いのでぜひ調べてみてください。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
参考
滋賀プラスワン「紫式部が詠む近江のうた」
https://shigaplusone.jp/post/2024autumn_murasakishikibu/
滋賀県ホームページ「~紫式部ゆかりの近江の地めぐり~」
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/koho/335083.html
紫式部ゆかりの地 宇治市 越前市 大津市 観光ポータルサイト
https://murasakishikibu-kanko.jp/yukimeguri/otsu-course01/
紫式部とゆかりの地
https://otsu-murasakishikibu.jp/introduction/
大本山石山寺公式ホームページ
https://www.ishiyamadera.or.jp/about/literature
びわ湖大津トラベルガイド
https://otsu.or.jp/thingstodo/spot85