「”可愛い”で地球を守る」唯一無二の海洋プラスチックジュエリーが伝えるメッセージ
One Earth株式会社は、「”可愛い”で地球を守る」をコンセプトに、海洋プラスチックジュエリー『sobolon』の製作・販売を行っています。ボロボロなモノにも価値を見出す視点を大切にし、唯一無二のジュエリーを提供しています。環境問題に新たな価値をもたらす『sobolon』に込めた思いと、これからの展望について伺いました。

海洋プラスチックをアクセサリーに

「”可愛い”で地球を守る」唯一無二の海洋プラスチックジュエリーが伝えるメッセージ

私は昔から、世の中の社会問題と呼ばれることが気になってしまう子どもでした。「環境問題をなくしたい」という強い思いがありましたが、子どもの自分には何ができるか分からず、もやもやを抱えたまま大人になりました。大人になってもその思いは消えず、環境に対してなにか自分にできることをアクションしようと思い、活動を始めたのが6年前です。

活動を進めるなかで感じたのは、ネガティブな発信が広がる現状です。そのアプローチでは気持ちが疲れてしまい、周りにも響きにくいと実感しました。そこで私は、自分も楽しめて、極力他の人が見ても素敵だと感じるようなポジティブな表現方法を心がけました。

その時に思い出したのが、昔から好きだったハンドメイドや、アクセサリーづくりです。そういった表現方法で、地球にやさしい活動を行おうと考えたのです。そんな中で出会ったのが『海洋プラスチック』です。

当時の日本ではまだあまり知られていないものでしたが、その深刻な問題に向き合いながら、海洋プラスチックを活用した可愛いアクセサリーをつくり、多くの人に発信したいと思いました。

かつての私は、怖くて何もできない自分に葛藤していました。しかし、「本当にやりたいことをやらなければ、元気に生きられない」と気づき、覚悟を決めて環境問題の解決に向けた活動に没頭しました。

ボロボロなモノにも価値を見出す

「”可愛い”で地球を守る」唯一無二の海洋プラスチックジュエリーが伝えるメッセージ

『sobolon』というブランド名は、”そぼろ”に由来しています。「ボロボロ」や「みすぼらしい」という意味があります。ひとつの視点で見ると、ボロボロでみすぼらしいものは価値がないと思われがちです。しかし、そういったものに価値を見出す心が育まれることで、自然環境と地球が調和していくのではないかと考えています。

海洋プラスチックは一見、ネガティブに思える問題ですが、実際にはカラフルで個性豊かな形をしており、そのポテンシャルを活かしてワクワクするようなメッセージ性のあるアイテムがつくれると感じました。「ボロボロなモノにも価値を見出す」視点を大事にしたいと思い、ブランド名を『sobolon』と名付けたのです。

海で拾ったごみを自分たちで洗い、一つひとつハンドメイドで製作しているので、すべてが世界に一つだけのジュエリーです。海洋プラスチックの模様や色、素材は自然が生み出したもので、意図して再現できるものではありません。その独自性を活かし、自然と人工が融合した唯一無二のアクセサリーを製作しています。

見た目が可愛くて足を止めてくださる方が、海洋プラスチックや環境問題への関心を持つきっかけになったという声をよくいただきます。また、環境問題に関心を持ちながらも、ネガティブな気持ちや我慢が必要だと感じている人たちが、ポジティブな気持ちで問題に向き合えるようになるきっかけをつくれたらと思っています。

ブランドを通じて深いつながりを生む

「”可愛い”で地球を守る」唯一無二の海洋プラスチックジュエリーが伝えるメッセージ

今は時代として、SDGsなどの認識が広がっているなか、企業や個人で環境問題に取り組む人が増えていますので、私自身が頑張らなくても自然と注目されているなと感じています。

これまでは一人でも環境問題に取り組む人を増やそうという気持ちで活動してきました。今後のビジョンとしては、次は手に取ってくださるお客様がコアなファンになっていただけるように、一人ひとりに丁寧に関わって深いつながりが持てるブランドにしていきたいと考えています。

最近では、日本だけでなく海外にも意識が向くようになりました。同じ地球の住人として、国境や言語は関係ないと思っています。『sobolon』の理念がどんどん海外にも広がっていったら面白いですね。