三菱マテリアル、子会社のマテリアルエコリファインの事業を移管へ

三菱マテリアル株式会社(5711)は、連結子会社であるマテリアルエコリファイン株式会社(東京都千代田区)の事業を、吸収分割により三菱マテリアルの他の連結子会社3社に移管することを決定した。

マテリアルエコリファインを分割会社、三菱マテリアルトレーディング株式会社(東京都中央区)、小名浜製錬株式会社(福島県いわき市)、細倉金属鉱業株式会社(宮城県栗原市)を承継会社とし、移管が終了した後、マテリアルエコリファインは解散する予定。

・マテリアルエコリファインは、錫製錬、レアメタル等の回収および精製、鉛合金や電子・機能性材料等の製造および販売、三菱マテリアルグループの製錬所で処理するリサイクル原料の国内外からの集荷等の事業を行っている。
・三菱マテリアルトレーディングは、非鉄金属地金、金属加工品、電子材料、建設資材、産業機械、化学製品、工業薬品、一般資材その他の売買並びに輸出入等を行っている。
・小名浜製錬は、銅の製錬設備、技術を利用することにより、シュレッダーダストなどの様々な産業廃棄物を処理し、金属(マテリアルリサイクル)・熱(サーマルリサイクル)のリサイクルを行っている。
・細倉金属鉱業は、製錬事業(三菱マテリアルグループの銅製錬所や貴金属製錬所から発生する不純物(鉛・ビスマス・アンチモン・錫)や自動車などの使用済み廃鉛バッテリーを高品質の製品にリサイクルする)、鉱山管理事業を行っている。

目的

三菱マテリアルグループは、金属資源循環の強化に努めており、その実現に向けてはE-Scrap(金銀滓)等のリサイクル原料の集荷機能を強化していくことが重要としている。

有価金属の回収において豊富な実績を持つマテリアルエコリファインの技術と知見を、海外拠点を含む幅広いサプライチェーンを持つ三菱マテリアルトレーディングに統合することにより、有望な海外市場におけるリサイクル原料の集荷機能の拡大を図る。

また、リサイクル原料の集荷以外の事業についても、類似の事業を行う他の子会社に移管することで、安全・品質・環境といったガバナンスを強化し、グループ全体の資源循環の拡大の狙う。

日程

効力発生日:2025年4月1日

移管の概略

三菱マテリアル、子会社のマテリアルエコリファインの事業を移管へ

引用元:三菱マテリアル株式会社「連結子会社の異動に関するお知らせ」

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(提供:日本M&Aセンター

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