こんにちは！ライターのみゆきちです。
兵庫県は「日本三大○○」や「日本の○○百選」と呼ばれるものが多く存在する県です。
今回は「日本三大夜景」の1つである摩耶山 掬星台について夜景の魅力だけではなく、ロマンティックな景色の裏にある、掬星台の知られざる過去もご紹介します。
「1,000万ドルの夜景」～日本三大夜景の1つ、掬星台～
「1,000万ドルの夜景」というキャッチフレーズをみなさんも1度は耳にしたことがあるかもしれません。その「1,000万ドルの夜景」を関西で唯一見ることができる場所こそが掬星台です。
掬星台（きくせいだい）とは、兵庫県神戸市の六甲山地に属する摩耶（まや）山の展望台です。山頂付近にある展望台の標高は約690メートル。
摩耶山掬星台から見える美しい夜景は、長崎・函館の夜景と共に日本三大夜景に選出されており、三大夜景の中で最も標高の高い展望台であることも魅力の1つです！
掬星台は“手で星をすくえるほどの夜景”として名付けられました。現在では夜空に輝く星のみならず、神戸の街明かりを“地上に煌めく人工の星”として楽しむスポットになっています。
掬星台の始まり
夜空の星と地上の星が織りなす夜景が魅力的な掬星台。しかし、掬星台の始まりは“夜景”ではなく“戦争”でした。
第二次世界大戦当時、人口100万人の大都市だった神戸市はB29部隊から計5回の空襲を受け、民間人にも多くの被害が出ました。通称、“神戸大空襲”です。神戸の街を襲うB29を打ち落とすべく、旧陸軍が高射砲を設置する陣地として摩耶山に切り開きた場所こそが掬星台でした。
今ではロマンティックなスポットとして大人気な掬星台ですが、始まりは戦争であり、多くの犠牲の上に今日の夜景があることを忘れてはいけません。戦争の悲惨さと平和の尊さを同時に教えてくれる掬星台。美しい夜景とともに戦争の歴史を心に刻むことができる場所です。
オススメアクセス！～摩耶ケーブルとロープウェイ～
摩耶山には麓と山上を結ぶ可愛いケーブルとロープウェイがあります！標高690ｍの掬星台を人力で登るのは一苦労。
しかしこのケーブルとロープウェイを乗り継ぐと一気に掬星台へ駆けあがることができ、眼下には1,000万ドルの夜景が広がります。
さらに「摩耶山ケーブル虹の駅」は近畿の駅100選に選ばれています！
ロープウェイには「ひこぼし号」と「おりひめ号」が運行中！ゴンドラの名前が星空とリンクしていて、すれ違うたびに七夕が連想されますね🥰
おわりに
美しい1,000万ドルの景色の始まりが、実は悲しい戦争からと言う史実は忘れ去られつつあるそうです。
掬星台から見る地上の星の裏に、多くの方の犠牲があったことを忘れてはならないと感じました。
私も掬星台を訪れた際には神戸の歴史とともに、1,000万ドルの夜景を体感してみたいです。みなさんもぜひ訪れてみてください。
参考
・日本三大夜景、掬星台から見る景色は1000万ドルの夜景 / 六甲山系、摩耶山 まやビューラインで行く キラキラ小径 「travel.jp」
https://4travel.jp/travelogue/10556336
・神戸の近現代史 神戸大空襲「KOBE」
https://www.city.kobe.lg.jp/culture/modern_history/archive/detail/history_21.html
・【神戸市灘区】神戸の夜景スポット掬星台は第二次大戦時に高射砲陣地として切り開かれた場所だった 「Yahoo!ニュース」
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/97df4c921ca7e35fe91088b86b4c0778b42d4b02
・灘区 摩耶 ふしぎ発見！「摩耶さんブログ マヤログ」
https://www.mayasan.jp/mayalog/?p=1533
・神戸・六甲山系の秘密「陸軍砲台と兵庫屈指の滝群」「ORICON NEWS」
https://www.oricon.co.jp/article/368667/
・摩耶山登頂と戦争遺跡 「YAMAP」
https://yamap.com/activities/5156588/article
・日本三大夜景のひとつ！神戸の「摩耶山掬星台」への行き方「MATCHA」
https://matcha-jp.com/jp/2523
・日本三大夜景から望む1000万ドルの夜景「アクセス！神戸六甲山」
https://kobe-rokko.jp/nightview-3/
・日本三大夜景･神戸掬星台からの1000万ドルの夜景「JTB」
https://www.jtb.co.jp/kando/detail/176.asp
・ケーブル・ロープウェーの魅力「六甲・まや空中散歩」
https://koberope.jp/maya/miryoku
