2025年卒学生が就職活動に使用した金額は平均8万4434円で、前年比微増となったことが、リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)の「就職プロセス調査」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

2025年卒学生の就職活動全体の費用は8万4434円、最終面接の形態は「対面のみ」が約半数

2025年卒学生が6月12日時点で就職活動に使用した金額は、平均して8万4434円と、2024年卒から1529円増加した。

【就職活動全体にかかった平均金額】
2025年卒  8万4434円
2024年卒  8万2905円
2023年卒  7万5245円
2020年卒 12万8890円

使用した金額の内訳を見ると、「交通費」、「公務員試験対策費」、「スキルアップ費用」などの項目で、前年に比べて平均金額が増加した。

「交通費」の平均金額を地域別で見ると、「関東」、「中部」で前年に比べいずれも約4000円増加したが、コロナ禍前の2020年卒と比べると約5割の水準だった。

【就職活動費用の内訳】
交通費 2万4510円(前年2万1312円)
被服費 3万2950円(同3万6463円)
宿泊費 1万9850円(同1万8544円)
飲食費 6982円(同5783円)
書籍費 4745円(同4046円)
公務員試験対策費 14万582円(同12万4893円)
スキルアップ費用 2万6567円(同2万3431円)

説明会や選考に参加する形態の希望について聞いたところ、説明会では「オンラインでの実施を希望する」が37.9%、最終面接では「対面での実施を希望する」が48.9%で最も高かった。

一次面接は「オンラインでの実施を希望する」と「どちらかというとオンラインでの実施を希望する」の合計が72.0%となった。

【各プロセスの希望参加形態】
●説明会
オンラインでの実施を希望する 37.9%
どちらかというとオンラインでの実施を希望する 33.1%
ごちらともいえない 13.1%
どちらかというと対面での実施を希望する 9.7%
対面での実施を希望する 6.2%

●一次面接
オンラインでの実施を希望する 34.6%
どちらかというとオンラインでの実施を希望する 37.4%
ごちらともいえない 10.5%
どちらかというと対面での実施を希望する 7.7%
対面での実施を希望する 9.8%

●最終面接
オンラインでの実施を希望する 8.5%
どちらかというとオンラインでの実施を希望する 7.0%
ごちらともいえない 12.5%
どちらかというと対面での実施を希望する 23.1%
対面での実施を希望する 48.9%

実際の参加形態を見ると、「オンラインのみ」の割合は2024年卒と比べ、いずれのプロセスでも減少した。説明会・一次面接では「オンラインのみ」と「どちらかというとオンラインが多かった」の合計がいずれも7割を超え、最終面接では「対面のみ」が最も高く47.8%で、前年と比べ増加した。

【2023年6月12日までに経験した参加形態】
●説明会
オンラインのみ 23.6%
どちらかというとオンラインが多かった 59.8%
オンライン・対面同じくらい 10.2%
どちらかというと対面が多かった 5.6%
対面のみ 0.8%

●一次面接
オンラインのみ 34.1%
どちらかというとオンラインが多かった 47.9%
オンライン・対面同じくらい 6.4%
どちらかというと対面が多かった 7.2%
対面のみ 4.4%

●最終面接
オンラインのみ 9.5%
どちらかというとオンラインが多かった 8.7%
オンライン・対面同じくらい 13.8%
どちらかというと対面が多かった 24.5%
対面のみ 43.5%

調査は、2024年6月12~18日、2025年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2025』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生を対象にインターネットで実施し、大学生922人、大学院生376人の有効回答を得た。

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