オリオンビール株式会社(沖縄県豊見城市)と、近鉄グループホールディングス株式会社(9041、以下「近鉄GHD」)は、資本業務提携に関して合意に至った。
今後は、オリオンビールが保有する不動産の有効活用を支援するほか、ホテル運営での協業、観光や小売などでの連携を進める。
オリオンビールは、ビールを柱とする酒類清涼飲料事業のほか、観光・ホテル事業を展開しており、酒類製造・販売、ホテル等不動産の所有・賃貸などを行っている。
近鉄GHDは、運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーなど暮らしに関わる多様な事業を展開している。
資本業務提携の理由
オリオンビールは、沖縄との共存共栄の実現のためには、地域に根差し、地域と共に発展する観光・ホテル事業の持続可能性を更に強化することが必要と考え、沖縄で40年以上ものホテル経営を通じて多くの地域雇用や消費を生み出してきた近鉄GHDとの資本業務提携を決定した。
オリオンビール及び近鉄グループ双方の強みを生かし、沖縄にとっても有益なシナジー効果が生じるよう、連携を深めていく。
資本提携の内容
近鉄GHDは、オリオンビールの主要株主である野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合及びCJP MC Holdings, L.P.から、両社がそれぞれ所有するオリオンビールの株式の一部を2024年6月10日付で取得することで、発行済株式の約10%を保有する。
業務提携の内容
①オリオンビール及び近鉄グループが沖縄で保有するアセットの活用についての協働
・各社所有の不動産に係る共同での事業開発の検討
②オリオンビールが有する観光拠点・宿泊施設への近鉄グループが有するホテル運営ノウハウなどの提供
・近鉄グループからの専門人材の派遣
・近鉄グループが保有するホテル予約システム等の活用の検討
・近鉄グループが展開している様々な会員プログラムの導入の検討
③観光客の送客・受入に関する協働
・近鉄グループ(近畿日本ツーリスト、クラブツーリズムなど)との連携
④近鉄グループが有する流通・ホテル等の販売チャネルを通じた協働
・近鉄百貨店をはじめとする、近鉄グループの小売店等でのオリオンビール製品の取扱いの拡大
・近鉄グループのホテル、レストランおよびビアガーデン等でのオリオンビール製品の取扱い
日程
資本業務提携開始日:2024年6月10日
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(提供:日本M&Aセンター)