こんにちは、ライターの「ゆいと」です!
今回は、神戸市と淡路市を結ぶ吊り橋「明石海峡大橋」について取り上げていきたいと思います!
橋を建設していた当時の背景を詳しくまとめたのでぜひ最後までご覧ください!
世界最大級の吊り橋
明石海峡大橋は1998年に開業、その全長はなんと3911m!
日本で有名な橋というと東京の「レインボーブリッジ」や横浜の「ベイブリッジ」がありますが、その全長はそれぞれ798mと860mとなっています。こうしてみると明石海峡大橋がいかに大きな橋であるか想像できますね!
また、この大きさは世界で見ても有数の規模を誇ります。
実は明石海峡大橋は2022年まで世界で最も長い吊り橋としてその地位を築き上げてきたのです。
しかし、2022年にトルコでヨーロッパとアジアをつなぐ「チャナッカレ1915橋」が開通したことで現在は世界2位となっています。
チャナッカレ1915橋は全長4608m、中央支間(橋を支える2本の柱の距離)は2023m。橋の長さは一般に全長ではなく中央支間を測り、明石海峡大橋の1991mを32m上回りました。
現在は世界で2位となったものの、1998年に建設されたことを考えると日本の建設技術のレベルの高さをうかがうことができます!
海の上の橋をどう作るのか?
海の上に建てられた明石海峡大橋ですが、いったいどのようにして建てられたのでしょうか?
そんな疑問から調べを進めていきました。
明石海峡大橋には橋を支える足となる柱(主塔)が2本あります。この主塔を支えるための土台を先に作り、これを海底約70〜80mのところで固定し、そこから2本の主塔を立てていきます。この土台は直径約80m・高さ70mもの大きさ、また主塔は297mにもなります。297mは大阪でいう「あべのハルカス」とほぼ同じ高さ。この2本が全長3911mを支える基盤となるのです。
その後、道路となる部分をワイヤーで吊り下げながら橋を完成させていきました。
吊り橋という名前からワイヤーで吊り下げる部分へ着目してしまいがちですが、それと同じく主塔、そしてそれを支える土台が重要な役割を担っています。
地震で1m伸びた!?
全長3911mを誇る明石海峡大橋ですが実は、建設当初は3910mとなる予定でした。
この計画にずれが生じたのが阪神淡路大震災が起きた1995年。1998年に開業した明石海峡大橋はこの当時まだ建設の途中で、主塔とケーブルの設置がほぼ完了したところでしたが、地震によって地盤が広がり中央支間長が1m広がったのです。
建設会社はこの広がりを再度修正するのではなく、これに合わせた形で建設を進めていった結果、3911mという中途半端な数字になったということだそうです。
おわりに
いかがでしたか?
建設当時の背景を踏まえて明石海峡大橋を訪れてみるとまた違った視点から楽しむことができるかも知れません!
最後までお読みいただきありがとうございました!
参考
・神戸新聞NEXT 「世界一」明け渡した明石海峡大橋「2位でいいんです」
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202203/0015148420.shtml
・神戸市公式note 開通から26年の「明石海峡大橋」 2年前に世界一位でなくなってた?!
https://kobe-note.jp/n/n9a476b215d30
・日経XTECH 地震で1m伸びた!明石海峡大橋
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00681/040800002/