ニッスイ、連結子会社間の吸収合併及び商号変更を発表

株式会社ニッスイ (1332 ) は、2024 年3月 19 日開催の取締役会において、同社の連結子会社である日本クッカリー株式会社(東京都品川区)を存続会社とし、NC・GDホールディングス株式会社(東京都品川区、以下「NCGDHD」)及び株式会社グルメデリカ(埼玉県所沢市)を消滅会社とする吸収合併及び商号変更を実施することを決議した。

日本クッカリー及びグルメデリカ(この2社を総称して、以下「両社」)は、株式会社ローソン向けにおにぎりやお寿司、お弁当などの米飯、麺、惣菜、サラダなどを製造・販売するベンダー事業を行う。

NCGDHDは、グループ経営管理事業を行う。

合併と商号変更の目的

2023年3月31日付「子会社の異動に関するお知らせ」にて発表したとおり、ニッスイの100%子会社であった日本クッカリーと三菱商事株式会社の100%子会社であったグルメデリカを共同株式移転により経営統合し、両社の完全親会社となる持株会社NCGDHDを2023年7月3日に設立、NCGDHDとグルメデリカを連結子会社とした。

その後NCGDHDは、2023年8月に第三者割当増資によりローソンによる出資を受け入れ、現在の持株比率は「当社70%、三菱商事20%、ローソン10%」となっている。

この度、両社の経営統合を一層推進し、更なる事業拡大を図る為、NCGDHD・日本クッカリー・グルメデリカの3社を2024年7月1日付(予定)にて合併し、存続会社となる日本クッカリーの商号を「株式会社日本デリカサービス」に変更する。

本合併の目的と期待される効果

・株主である当社、三菱商事、ローソン3社が有する技術・知見と、両社が築き上げてきた機能を統合することで、生産性の向上と開発力の強化を図る。
・両社のノウハウの共有や生産体制の最適化を行い、人財確保の課題も解決し、顧客サービスの更なる向上を図る。
・隣接する工場における生産商品の再編(単一商品単一工場生産等)及び物流効率の最適化(複数工場での共配等)により、利益の最大化を目指す。
・商品開発組織を再編し、原材料開発・機械設備開発の機能を追加することで、商品開発レベルを向上させ、米飯・調理麺・惣菜などの開発を推進する。 また、存続会社のミッションを新たに「おいしさと健康をもっと便利に」と定め、社名を「日本の食卓においしいものをお届けします」の思いを込めた「株式会社日本デリカサービス」に変更して、両社の融合と合併効果の最大化を図る。

本合併と商号変更により、ローソン向けベンダー事業を中心とするチルド事業の拡大・強化を図るとともに、同事業が有する多品種・多調理(工程)・盛付け機能に加え、冷凍食品事業が有する美味しさの創造・長期保管・計画生産という各々の機能を融合させることで、成長カテゴリーである冷凍食品の拡大や軽食等新しいカテゴリーの開発・製造を実現し、当社食品事業の成長につなげていく。

合併の日程

取締役会決議(ニッスイ)2024年3月19日
合併契約締結日  2024年3月中(予定)
効力発生日 :2024年7月1日(予定)

合併の方式

そうざい製造業等の許認可の承継や技能実習生・特定技能1号の移籍等をスムーズに行うため、日本クッカリーを存続会社とする吸収合併方式とし、NCGDHD及びグルメデリカは解散する。

合併に係る割当の内容

NCGDHDの株主に対し、所有するNCGDHD株式3株につき日本クッカリー株式 1株を割当交付する。

合併後の状況(2024年7月1日予定)

新商号  株式会社日本デリカサービス
所在地  東京都品川区東五反田二丁目20番4号
代表者の役職・氏名  代表取締役社長執行役員 横山 裕昭
事業内容  弁当・おにぎり・寿司・麺・惣菜・サラダなど食品の製造及び販売
資本金  1,948百万円
決算期  3月31日
大株主及び持株比率  ㈱ニッスイ 70%、三菱商事㈱ 20%、㈱ローソン 10%
(注)存続会社である日本クッカリーは、合併の効力発生日と同日に商号を「株式会社日本デリカサービス」に変更する予定。

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(提供:日本M&Aセンター

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