一般社団法人VRMコンソーシアムは、2024年2月15日(木)、同法人が提唱する3Dアバター向けファイル形式「VRM」の新しいアニメーションフォーマット「VRMA (VRM Animation)」の定義をVersion 1.0に昇格し、正式リリースした。
VRMは、メタバース時代のインターオペラビリティ(相互運用性)を想定した、プラットフォーム非依存の日本発3Dアバター向けファイル形式で、2018年の誕生以来、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」をはじめ、3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」やメタバースプラットフォーム「cluster」など、様々なアプリケーションやサービスに対応している。
今回正式リリースされるVRMAは、VRMで定義された人型モデルの骨格や表情の動き方を扱うアニメーションデータを記述可能。
VRMフォーマットと同様にglTF形式で記述されるため、同じVRM AnimationファイルをあらゆるVRMファイルで利用でき、クロスプラットフォームで自由に流通させることが可能となっている。
また、UniVRM を通じ、UnityでVRM Animationを読み書きする標準実装が提供される。
なお、本フォーマットの正式リリースを記念した、ユーザー参加型のミートアップイベント「VRM Meetup #3 VRM Animation正式リリース!」を、3月21日(木)にメタバースプラットフォーム 「cluster」にて開催する。
使用例
・VRM Animationに対応したオーサリングツールを利用して、アニメーションを作成
・モーションキャプチャで記録したアニメーションをさまざまなアプリケーションで利用
・作ったアニメーションを配信アプリや撮影アプリで再生
・作ったアニメーションをメタバースにて再生するほか、他ユーザーとシェアして使用
・VRM Animationファイルをゲームエンジンで読み込み、ゲームなどの開発で利用
正式リリース記念イベントを開催
正式リリースを記念した、ユーザー参加型のミートアップイベント「VRM Meetup #3 VRM Animation正式リリース!」を3月21日(木)20時より開催。
本イベントでは、VRM Animationを利用したアプリケーションの開発者がライトニングトークを行い、その利用法などを紹介する。
◎配信日時:
2024年3月21日(木)20:00-
VRMとは?
VR時代の3Dキャラクター・アバター使用を想定したプラットフォーム非依存のファイル形式。
従来の3Dモデルとしてのテクスチャやボーンといった情報に加え、視線設定など一人称で操作するアバターに必要な情報を扱えるようにし、環境により異なるスケールや座標系などを統一することで、3Dアバターが配信・ゲームなどあらゆるプラットフォームで使用されることを想定している。
また、人が操作して人格を演じるアバターの特性を考慮して、このアバターを他人が使用しても良いか、暴力表現をしても良いか、などアバター特有の権利までもファイルに埋め込むことが可能となっており、将来的には3Dモデルの権利保護の機能を兼ね備え、アイテムやアバターの着せ替え販売を実現するなど3Dモデルが流通する際の標準フォーマットを目指している。
関連リンク
一般社団法人VRMコンソーシアム
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