シンガポールのAIグラス企業であるBrilliant Labs(ブリリアント・ラボ)は、2024年2月8日付けで、マルチモーダルAIアシスタントを搭載した眼鏡「Frame(フレーム)」の発売を発表した。
Frameは、マルチモーダルAIアシスタント「Noa(ノア)」を搭載しており、リアルタイムの視覚処理、新規画像生成、リアルタイム音声認識および翻訳など、日常生活や旅先などで必要な情報を提供する。
また、一般的な眼鏡と同様のスタイリッシュなデザインが採用されており、象徴的な円形のフレームは、ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズ、ガンジーなど、歴史上の人物が着用したデザインをオマージュしてデザインされている。
材質はナイロンプラスチック製で、重さは39グラムとなり、標準的な眼鏡同様、一日中快適に着用することを想定している。
カラーはスモーキーブラックとマットクールグレーの2種類が用意され、ガラスは透明バリアント「H2O」を使用しており、現在米国にて予約注文が可能。
販売価格はUS349ドルで、初回出荷は2024年4月を予定している。
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AIグラス「Frame」について
マルチモーダルAIアシスタント「Noa」を搭載
リアルタイムの視覚処理、新規画像生成、リアルタイム音声認識および翻訳を行うマルチモーダル生成AIを搭載。日常生活や旅先などで必要な情報の全てはNoaが提供する。
スタイリッシュなデザイン
一般的な眼鏡と見分けがつかないデザインで、象徴的な円形のフレームが特徴。
ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズ、ガンジーなど歴史上の人物の着用デザインをオマージュしてデザインされている。
Perplexityによるリアルタイム検索を提供
「Perplexity」とのパートナーシップで、インターネットにハンズフリーで接続。
Perplexityは他のGPTモデルとは異なり、最新のウェブデータを参照する初のオンラインLLM(Large Language Model)で駆動しているため、リアルタイムで信頼性の高い情報をウェブから提供する。
高解像度ディスプレイ
3000ニトの明るさを誇る、高解像度のディスプレイを搭載。
◎フロントフェーシング・スペシャルカメラを搭載
AIの解釈のために使用する、フロントフェーシング・スペシャルカメラを搭載。
(写真・動画の撮影や保存は不可)
高性能マイク
ハンズフリーでAIアシスタントを制御。
話しかけるだけでNoaを使用可能。
◎マルチモーダルAIサポート:
Bluetooth 5搭載で、スマートフォンにワイヤレス接続。
複数のAIシステムが協力しながら高度なタスクを実行する。
6DoF IMU搭載
3つの加速軸と3つのコンパス軸を提供。
メニューナビゲーション、ステップカウント、方向などに使用可能。
視力矯正レンズのカスタムが可能
「AddOptics」とのパートナーシップにより、視力矯正のためのレンズカスタムが可能。
独自の処方レンズ「Precision Bonded」を提供する。
マルチモーダルAIアシスタント「Noa」について
マルチモーダル生成AI「Noa」を搭載したことで、Frameはただ情報を視覚化するだけでなく、日常の様々なシーンでユーザーをサポートし、快適な状態に導く。
■パーソナルなユーザーエクスペリエンスの提供
プライバシーを保護しながら、ユーザーとAIアシスタントの相互作用を分析。
Noaに独自の個性を持たせている。
■多言語翻訳
本のページを要点にまとめ、テキストを希望の外国言語に翻訳する。
■ドキュメント生成
ホワイトボードを作成し、同僚と共有可能なドキュメントとして生成する。
■健康管理サポート
肌の状態を識別して市販の軟膏を推奨したり、1杯のコーヒーに含まれる栄養価やカフェインの量に基づいて、毎日の健康的なコーヒーの摂取量などを提案する。
■感情の測定
GPT4、Frameのフロントセンサー、IMU、マイク、ナレッジグラフが連携し、感情の揺れや表情を視覚的および聴覚的に測定する。
■価格チェックと比較
大型小売店で商品を見るだけで、Amazonなどの価格と即座に比較が可能。
■DIYプロジェクトの支援
家を修理する時などDIYの際、正しいネジを探し出し、購入や取り付け手順を表示するなど、Noaがプロジェクトを完了するために必要なことをサポートする。
■レストランレビューの視覚化
目に映るレストランのレビューを即座に視覚化。口コミなどを検索する。
Brilliant Labs(ブリリアントラボ)について
元Apple社員のボバック・タヴァンガー、共同創業者のラジ・ナカルジャ、ベン・フィールドによって2019年に設立。
生成AIを搭載した眼鏡の開発を通し、人とデバイスの関係性を見直し、新しい価値観を創造する企業。2023年には、人間の生産性と創造性を向上させることを目的とし、最初のオープンソース・ウェアラブルAIデバイスを開発。
メガネに取り付ける単眼レンズ型のARデバイス「Monocle」はAR開発者用の開発キットとして使用されるでなく”デートの補助ツール”にもなると話題を呼んだ。
Monocleの初回ロットは即完売しており、Monocleに続く製品として、消費者や開発者向けに「Frame」の販売と提供に至った。