小田急電鉄、UDSの全株式を野村不動産HDに譲渡へ

小田急電鉄株式会社(9007 ) は、2023年12月21日付で、連結子会社であるUDS株式会社(東京都渋谷区)の全株式を野村不動産ホールディングス株式会社(3231)に譲渡することを、取締役会において決議した。UDSは小田急電鉄の連結範囲から除外となる予定。

小田急電鉄は、鉄道事業、不動産業、その他事業を行う。

UDSは、企画・設計、ホテル・その他事業所の運営等を行う。まちづくりにつながる住宅や商業施設、ホテル等の企画・設計・運営をトータルで実施する独自のビジネスモデルに強みを有する。

小田急電鉄は、2015年にUDSの株式を一部取得して同社を子会社とし、2016年には完全子会社とした。

両社は、複々線化事業に伴い創出された上部空間を活用した「下北線路街」をはじめ、両社の協業により数多くの施設開発、まちづくりを推進し、沿線価値の向上や収益基盤の強化を図ってきた。

また、UDSは、ホテルの新規出店を積極的に進め、グループにおける既存事業の強化に大きく貢献してきた。

一方、人口減少や人々の価値観の転換、2020年以降においては、新型コロナウイルス感染症の流行等、グループを取り巻く事業環境が大きく変化する中で、小田急電鉄グループでは、2021~2023年度の3か年を経営ビジョンにおける「体質変革期」と位置付け、財務健全性の回復はもとより、不動産領域を収益の第一の柱とする事業ポートフォリオの再構築や、「地域経済圏」単位での事業展開を前提とした持続的成長を実現する仕組みづくりに注力してきた。

UDSのパートナーとしては、まちづくりに豊富な実績と競争力を有し、ホテル事業の成長とグループ企画・設計機能の強化を志向する野村不動産HDが最適であると判断し、同社にUDSの株式を譲渡することとした。

・今後の予定
株式譲渡予定日  2024年4月1日(月)

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(提供:日本M&Aセンター

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