三井金属鉱業株式会社(5706)は、JX金属株式会社(東京都千代田区、JX)との共同出資会社であり、三井金属鉱業の持分法適用関連会社であるパンパシフィック・カッパー株式会社(PPC)が、その事業の一部をPPCが新設する日比製煉株式会社(東京都品川区)に承継させる吸収分割を実施し、PPCが保有する日比製煉株式を三井金属鉱業およびJXへ現物配当すること、およびJXが保有する日比製煉株式の全てを取得することにより、日比製煉を子会社とすることを決定した。
三井金属鉱業およびJXは、銅製品の共販会社としてPPCを設立。その後、銅製錬機能の一体運営による競争力強化のため、それぞれの銅製錬機能をPPCに移管する生産統合を行い、PPCにおいて資源開発事業、原料調達から製錬・製品販売までの銅事業一貫運営体制を構築し、運営を行っている。
生産統合以降、三井金属鉱業は、既存の鉛・亜鉛・貴金属製錬ネットワークのシナジー追求、JXは下流事業強化に伴う製錬事業の役割見直しなど、それぞれの事業戦略による収益拡大を模索してきたことから、本件M&Aにより、銅製錬所の特徴・特性を熟知する三井金属鉱業およびJXが、それぞれ自社の事業ポートフォリオの中で独自に製錬所を活用、現在の銅製錬機能の競争力強化を図る。
●今後のスケジュール
株式譲渡実行日 2020年4月1日
(提供:日本M&Aセンター)