東京都内で真夏日の最多日数を更新するなど、記録的な猛暑となった今年の夏。10月半ばになって、ようやく暑さも落ち着き、秋を感じる季節になってきた。そうなると、そろそろ恋しくなってくるのが鍋料理。最近では、毎年「トレンド鍋」が発表され、話題を集めているが、今年の秋冬の鍋は〆まで充実させる「〆充」がトレンドだとか。そこで今回、やわらかくてジューシーな地鶏「熟成阿波尾鶏」を活用して、〆の具材を最初からおいしく食べられ時短にもつながる「いきなり〆る新たな鍋の楽しみ方」を紹介する。
「熟成阿波尾鶏」は、焼き物、鍋物など料理を選ばず広く使えることで好まれている。その秘密は、熟成を施しやわらかさと歯ごたえの両立を実現したことにあるという。また、うまみ成分も豊富に含まれており、グルタミン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分が他の地鶏に比べて高いことが調査でわかっている。
一般的な鶏むね肉は、鶏肉を製品化するまでに、筋肉繊維から水分が抜けてパサパサとした食感になっていることが多い。しかし、特別な熟成処理(特許第3742023号取得)を行っている「熟成阿波尾鶏」は、筋肉繊維の間にしっかりと水分が保持され、調理をしてもみずみずしく弾力があるとのこと。
「熟成阿波尾鶏」と他ブランドの地鶏の保水性を評価した試験では、冷蔵庫から出して50分後のドリップの量を調べた。その結果、他のブランドは黄色やピンクのドリップが出ていたが、「熟成阿波尾鶏」は全く出ていなかったという。
おいしさの秘密は、配合飼料にもある。阿波尾鶏に与える飼料には、木酢精製液、ゼオライト(多孔質の天然鉱石)、ヨモギ、海藻の他、抗酸化作用のあるオリーブ粕を配合している。また、骨付きのまま0~2℃で4時間以上冷蔵庫で貯蔵し解体することを熟成というが、専用熟成庫で1晩(約15時間)貯蔵し特別に熟成したものは一層おいしさが引き出される。この製法は特許をとっており、「熟成阿波尾鶏」ならではのおいしさの秘密となっている。
今回、このうまみたっぷりの「熟成阿波尾鶏」を使って、いきなり〆る、おススメ鍋レシピとして、「熟成阿波尾鶏のきりたんぽ風鍋」「熟成阿波尾鶏のすき焼き鍋」「熟成阿波尾鶏のもつ鍋風」の3品を紹介しよう。
「熟成阿波尾鶏のきりたんぽ風鍋」は、ごはんが入って満足度の高い〆充鍋。作り方は、(1)熟成阿波尾鶏むね肉(もも肉)を8mm程度の厚さにそぎ切りする。(2)舞茸は石づきを除いて小房に分け、芹は5cm長さに切る。(3)ごはんは電子レンジで加熱して軽く温め、塩少々してラップの上からごはん粒を軽く潰し、手を濡らして一口サイズの平たいおにぎりにする。(4)テフロンのフライパンにおにぎりを並べ弱火で両面軽く焼き色がつくまで焼く。(5)鍋にだし、醤油、酒を加え一煮立ちしたら、肉やおにぎり、野菜などを煮ながら食べる。材料(2人分)は、熟成阿波尾鶏(むね肉、またはもも肉)300g、ごはん 200g、芹 1束(100g)、舞茸 200g、だし 600cc、塩 少々、醤油 大さじ4、酒 100cc。
「熟成阿波尾鶏のすき焼き鍋」は、うまみが凝縮され、うどんと相性抜群の〆充鍋。作り方は、(1)熟成阿波尾鶏むね肉を8mm程度の厚さにそぎ切りする。(2)白菜は一口大、長ねぎは斜めに切る。しいたけは石づきを除く。焼き豆腐は食べやすく切る。(3)しらたきを熱湯で2分ほどゆでアク抜きする。(4)鍋に割り下を沸かし、熟成阿波尾鶏やきしめん、野菜等を入れて火を通す。お好みで生卵を割ってつけて食べる。材料(2人分)は、熟成阿波尾鶏(むね肉)300g、きしめん(茹でたもの)1袋、白菜 300g、長ねぎ 1/2本、しいたけ 4個、焼き豆腐 1/3丁、しらたき 200g、卵 2個。割り下は、醤油・酒・みりん各100cc、砂糖 40g。
「熟成阿波尾鶏のもつ鍋風」は、しっかりダシのとれたスープと麺を堪能できる〆充鍋。作り方は、(1)熟成阿波尾鶏むね肉を8mm程度の厚さにそぎ切りする。(2)キャベツはざく切り、ニラは4~5cmに切る。(3)鍋にチキンブイヨンと規定の倍の水、おろしにんにく、味噌を入れ加熱する。(4)鍋にキャベツを入れて加熱、再沸騰したらラーメンを加え、熟成阿波尾鶏とニラを適宜加えて、火を通しながら食べる。お好みで韓国唐辛子をふる。材料(2人分)は、熟成阿波尾鶏(むね肉)300g、ラーメンの乾燥袋麺 1袋、キャベツ 300g、ニラ 1/2束、にんにく(すりおろし)5g、チキンブイヨン 1個、仙台味噌 45g、韓国唐辛子 適量。