矢野経済研究所
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診療科別年間手術件数が、最も高いのは「整形外科」の468.2件、続いて「消化器外科」348.7件、「婦人科」316.7件、「泌尿器科」310.4件の順に

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、手術室を所有している小中大規模病院を対象としてアンケート調査を実施し、手術室の院内設置状況や手術件数、手術室の主な医療機器の導入状況、機器別のメーカー評価を明らかにした。ここでは、手術室の設置状況、年間総手術件数および診療科別件数について公表する。

診療科別年間手術件数平均

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1.調査結果概要

本調査では、全国の手術室を所有している小中大規模病院のME機器中央管理室を対象として、2023年5月~6月にアンケート調査を実施し、361施設から回答を得た。

回答のあった361施設の内、手術室を10室以上持つ施設が37施設(10.2%)、6~9室が57施設(15.8%)、5室以下が267施設(74.0%)という結果となった。
また、専用の内視鏡手術室を持つ施設は16施設(4.4%)、手術室と心・脳血管X線撮影装置を組み合わせたハイブリッド手術室を持つ施設は48施設(13.3%)、手術支援ロボットを設置しているロボット手術室を持つ施設は31施設(8.6%)となった。

2.注目トピック

診療科別年間手術件数の平均について

本調査で、施設の2022年度年間総手術件数(内視鏡下外科手術、ロボット支援手術等含む)を尋ねたところ、年間手術件数が7,000件を越える施設が9施設(2.5%)、5,001件~7,000件の施設が19施設(5.3%)、3,001件~5,000件の施設が33施設(9.1%)、3,000件以下の施設は300施設(83.1%)であった。
さらに総手術件数に対する診療科別の割合を尋ね、診療科別年間手術件数の平均を算出した。診療科別の年間手術件数をみると、最も高いのは「整形外科」の468.2件、続いて「消化器外科」348.7件、「婦人科」316.7件、「泌尿器科」310.4件の順になっている。一方、最も低いのは「胸部外科」の158.0件、続いて「脳神経外科」の166.3件、「心臓血管外科」の217.8件という結果になった。

調査要綱


1.調査期間: 2023年5月~6月
2.調査対象: 小中大病院の中央ME機器管理室
3.調査方法: 郵送によるアンケート調査
<本調査について>
調査時期:2023年5月~6月
調査対象施設:全国の手術室を所有している小中大規模病院2,389施設に郵送し、361施設から回答(回収率15.1%)を得た。
調査方法:郵送によるアンケート調査
対象となる手術室に設置・導入される医療機器:電気メス、バイポーラ、シーリング機能付バイポーラ、超音波凝固切開装置、内視鏡システム(2D・3D・4K内視鏡システム)、手術支援ロボットシステム、手術用顕微鏡、麻酔器、生体情報モニタ、人工呼吸器、血管撮影装置、手術台、手術用照明の13種類
<市場に含まれる商品・サービス>
手術室に設置・導入される主な医療機器

出典資料について

資料名2023年版 手術室関連機器メーカー別評価分析(第3回)
発刊日2023年08月30日
体裁A4 486ページ
価格(税込)275,000円 (本体価格 250,000円)

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