バイオジェン(米国 マサチューセッツ州ケンブリッジ)とReata Pharmaceuticals, Inc.(米国 テキサス州プラノ、以下Reata社)は、Reata社の企業価値として約73億ドルを織り込んだ1株当たり172.50ドルをバイオジェンがキャッシュで支払い、同社を買収する正式契約の締結を発表した。
バイオジェンは、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化し、アルツハイマー病の病理に作用する二つの治療薬を共同開発等を行うグローバル・バイオテクノロジー企業。
Reata社は、重篤あるいは命を脅かす疾患の新規治療薬を開発・製品化するグローバルなバイオ医薬品企業。
SKYCLARYS®(omaveloxolone、オマベロキソロン)は、フリードライヒ運動失調症(FA)の治療薬として、米国で承認された最初で唯一の医薬品。
本件により、バイオジェンの社長兼最高経営責任者であるクリストファー・ヴィーバッハー(Christopher Viehbacher)氏は、以下のようにコメントした。
「希少疾患の医薬品開発と世界規模の製品化に専門知識を持つバイオジェンは、SKYCLARYSを世界中の患者に届けるための基盤を持つと確信している。今回の買収は、バイオジェンにとって当面の成長軌道を補強する機会であり、SKYCLARYSはバイオジェンの神経筋疾患および希少疾患のグローバルな製品ポートフォリオを補完してくれるものだ。」
また、Reata社の会長兼最高経営責任者であるウォーレン・ハフ(Warren Huff)氏は次のように述べた。
「バイオジェンの専門性と市場での実績により、SKYCLARYSの可能性を最大限発揮するのに最適と考えた。希少疾患の患者の道のりを明確に理解し、製品化のインフラストラクチャーを備えているバイオジェンは、SKYCLARYSをこの重篤な遺伝子疾患の標準治療として確立してくれると確信する。」
(提供:日本M&Aセンター)