メラニア・トランプ前大統領夫人が発表した、アポロ11号の月面着陸を記念したNFT「Man on the Moon(マン・オン・ザ・ムーン)」が、NASA(ナサ)の画像使用ポリシーに違反するとして、物議を呼んでいます。
2023.4.26
「Man on the Moon(マン・オン・ザ・ムーン)」とは
引用:USA Memorabilia – Man on the Moon
「Man on the Moon(マン・オン・ザ・ムーン)」は、1969年にNASA主導で行われたアポロ11号による月面着陸の際の宇宙飛行士バズ・オルドリン氏の、歴史的な写真を使用したNFTです。
価格は各75ドル(約10,000円)であり、NFTプラットフォームUSA Memorabilia(USA メモラビリア)にて購入することができます。
USA Memorabilia:https://usamemorabilia.com/man-on-the-moon
USA Memorabilia Twitter:https://twitter.com/USAmemorabilia
メラニア・トランプ氏による関連ツイート:https://twitter.com/MELANIATRUMP/status/1682148679686168576
NASAの画像の商用利用について
この新しいNFTプロジェクトが、NASAの画像使用ポリシーと対立しているとのこと。NASAは、NASAの知的財産権を尊重し、画像やエンブレムの使用に関して、厳格なポリシーを設けています。
NASAのガイドラインによると、NASAの画像をNFTを含む商品に使用しようとする企業や個人は、事前に同機関の承認を得なければなりません。しかし、メラニア・トランプ氏は、NFTで画像を使用する前に、NASAに承認を求めなかった可能性があると言われています。NASAの画像はパブリックドメインであるため自由に使用することができますが、商用利用には、ポリシーが適用されます。
今後、NASAがメラニア・トランプ氏のNFTに対して法的措置を取ることを決定した場合、興味深い法的問題を提起する可能性があります。画像自体はパブリックドメインですが、これらの画像を無許可で商用利用することは、NASAのポリシーに違反する可能性があるのです。
NFTに関する法的責任や義務を明確にする必要がある
ポリシー違反の可能性が浮上するにつれ、世間の反応はさまざまです。NASAのガイドラインを無視する可能性があるとして批判する声もあれば、パブリックドメインの画像をNFTで使用することを擁護する声もあります。
この騒動は、著作権や知的財産の複雑さ、NFTの進化する状況についての議論を呼び起こしています。NFTの領域が成長を続ける中、すべてのステークホルダーにとって公正で尊重される市場を維持するためには、クリエイターやプラットフォームの法的責任や義務を明確にすることが必要です。
https://nft-media.net/other/hermes-nft-suit/27077/
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2023.7.7
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参考記事:https://nftnewstoday.com/2023/07/21/melania-trumps-nft-sparks-debate-over-nasa-image-usage/