(本記事は、嶋村 吉洋氏の著書『うまくいくリーダーだけが知っていること』=きずな出版、2022年12月13日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
うまくいくリーダー、三つの原則
■凡事を徹底する
私は事業の起ち上げ当初から、特に意識していることが三つあります。
①基礎を愚直に徹底的にやる
②ハードワークする
③単純素直即実行で、即断即決即実行する
①の「基礎を愚直に徹底的にやる」ということ。
私は、毎朝4時には起きて仕事をしています。
起きてすぐに、机に座り、パソコンを開いて、メールを処理しては考えを整理するのです。
アポの1時間前には現地入りし、想定外が起こっても遅刻しないように心がけています。
面会、商談の後は必ずこちらから、すぐにお礼メールをします。
フォローしてもらっている人には報連相を欠かしません。
部下に常に感謝を伝えることも大事にしています。
間違ったときや誤解を生んだときは、相手が誰であっても、きちんと 謝 ります。
常に基礎を愚直に徹底的にやるのです。
凡人だからこそ、基礎を徹底し、勤勉に働き、当たり前のことをどれだけ徹底するかで、人と差をつけるしかないのです。
人より抜きん出たいなら、人より努力するしかない。
小手先のテクニックより、この基本のほうがずっと大切だと考えています。
■ハードワークする
たとえば私は、クリスマスであろうが、正月であろうが、誕生日であろうが、いつもと同じように仕事をしています。
私は、そんなクリスマスや年末年始の過ごし方が大好きです。
有能な方々が遊んだり休んだりすることが多いこの時期に仕事をすることで、少しでも差を詰めることができると思うからです。
平凡な私は、人よりも努力をするしかありません。
私は諸先輩方から、
「嶋村君も、もっと遊んだら?」
「嶋村君、ちょっと休まないと!」
などと、善意のカタマリでアドバイスをいただくことが多かったのですが、感謝をしつつ、それはスルーしました。
凡人の私には努力が必要です。圧倒的な量が必要です。
愚直に基礎、基本をやり続けることが必要です。
意志の力に頼らず、仕組み化することが必要です。
優秀で器用な方々からは笑われるかもしれませんが、私はそれでいいのです。
それがいいのです。
今日も、基本を愚直に、徹底的に。
才能はない。
お金はない。
人脈はない。
資格はない。
体は弱い。
外見は普通。
人間的にも自慢できるところがない。
こんな自分自身を【物】を見るように分析しました。
その結果、私が選んだのは人との協業、つまりチームビルディング・コラボレートでした。
とりわけこれ、という特技を持っていないとしても、素敵な人と人をチームビルディング・コラボレートするのだったら誰にでもできます。
チームビルディング・コラボレートの道を選んだおかげで、私の人生は、毎日が爆笑になりました。
今日もハードワークします。
凡人の私は、脇見することなく、一つの穴を深く掘ります。
そうすれば自然に、穴の直径は広がると信じているからです。
■単純素直即実行で、即断即決即実行
私は、ビジネスにおいて、まわりの人や部下に何かの提案をする際に、詳細を話しません。
詳細を話し、メリット、保証があるとわかってから参入してくる人と仕事をしても、たいていの場合、うまくいかないからです。
こういうとき、「オモロイ話があるけど、やる?」とだけ聞きます。
その圧倒的な情報量の少なさでも即断即決で、「やります!」と言ってくれた元部下がいます。
たとえば、私が所有するビルの中にある、お気に入りの美容院。この美容院を共同経営するのは、私の二人の元部下です。
二人とも詳細を聞く前に、「やります!」と、即断即決しました。
私はこういうのが好きです。
私の部下は、各分野のプロが集まっているので、こういうとき、とてもスピードが速いです。
あっという間に、スペースを有効活用した、お客様にリラックスしていただける空間を完成させました。
無事に美容院をオープンさせた元部下二人の仕事のしかたは、それぞれまったく違います。
一人目の元部下の場合です。
彼が美容院の出店準備をスタートすると同時に、私はさらに複数のプロジェクトの立ち上げを彼に依頼しました。
彼はそれらすべてを形にして、そして、一気にそれらすべてに興味を失いました。
悪く言えば継続しない。
よく言えば集中力があり、押さえどころがわかっている。
一年のうち3日くらいしか集中して仕事をしない彼の部下たちは、自力でやらざるを得ないので自立心旺盛です。
絶妙なバランスで成り立たせている彼のビジネスは常に絶好調で、ついに関西にビルも建てました。
もう一人の元部下の場合です。
彼女は、とにかく真面目で勤勉で、一切の妥協がありません。
忙しい合間を縫って自ら率先してフロアやトイレを掃除して、タオルをたたみ、お客様がいたら気持ちよく声をかけ、ご近所さんとコミュニケーションをとり、美容師さんを側面からアシストして、次々に新しい施策を実施しています。
個性的な美容師さんたちが仲よく仕事ができるよう潤滑油になり、かすがいになる。
彼女の仕事のこだわりを受けついでいる 凄腕 美容師さんは、1秒でも長く仕事がしたい私のような人間に対して、余計なことを一切言いません。
私の仕事が 捗 るようにしつつ、短時間で施術を終えてくれ、それでいてシャンプータイムでは確実に仮眠に導いてくれます。神です。
このように、自身のキャラクターにかかわらず、場を用意し、即断即決即実行できる部下と組み、ハードワークすると、誰でも一定の成果をつくることができると私は信じています。
その影響でわたし自身も10代で起業し、まずはイベント事業・人材育成事業を立ち上げ、その後に不動産事業やロボティクス事業など、多事業展開をしています。
ワクセルは人と人とがコラボレートすることにより、世の中に夢を与える続けることを目指します。
ワクセル主催 嶋村吉洋
shimamura yoshihiro 公式サイト
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