(本記事は、児玉 克順氏(著)、fancomi氏(イラスト)の『世界でいちばんやさしい 教養の教科書[人文・社会の教養] (Re Seriesまなびを、もういちど。) 』=学研プラス、2023年2月24日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
③リーマンショック
21世紀になり、国家のブレーキのない自由経済は暴走します。アメリカの住宅ローン崩壊に 端 を発した サブプライム危機が起こると、これによってアメリカの 金融 機関が危機的状況に 陥 ります。しかし当初国家は、「国家の制約のない自由主義」を理由に、何も介入しようとしませんでした。それにより、世界大手のアメリカ投資銀行が倒産してしまったのです。これがリーマンショックです。
④ケインズふたたび
これを教訓に、現代のグローバルで巨大な経済状況では、自由主義経済の中にも、国家がある程度積極的に関与する必要があることを痛感しました。ケインズの考えがふたたび注目されたのです。
そして現在、世界経済がますますグローバル化していく中で、国家がどれくらい市場に関与するか、その両者の相互依存関係が、なお議論されています。
Chapter6のお話は以上です。現代に至るまでの、特に資本主義の流れを追いかけていきました。興味を持っていただけましたか?
児玉 克順
1972年生まれ。現役専門予備校の老舗「市進予備校」、全国の加盟塾に配信される映像授業「ウイングネット」の現代文担当講師
fancomi
1980年生まれ。2004年A&A青葉益輝広告制作室入社。2010年よりイラストレーターとしてジャンルに捕われず幅広く活動中。2010年第3回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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『世界でいちばんやさしい 教養の教科書[人文・社会の教養] (Re Seriesまなびを、もういちど。) 』