(本記事は、児玉 克順氏(著)、fancomi氏(イラスト)の『世界でいちばんやさしい 教養の教科書[人文・社会の教養] (Re Seriesまなびを、もういちど。) 』=学研プラス、2023年2月24日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
資本主義の始まり
ー資本主義のシステムを把握しようー
ここでは、 資本主義社会を軸に、経済分野の歴史的な流れを追いかけていきます。最初に、資本主義そのものの理解から始めていきましょう。
①資本主義とは
資本主義とは、平たくいえば、 資本家(お金持ち)が 労働者を 雇 って働かせ、労働の対価として 報酬 を払うシステムです。
まずは、 産業革命以前の資本主義のシステムに軽く触れておきます。
このように、資本家は利益を得るために製品を大量に生産する方法を 模索 していきます。これらの流れを経て、イギリスから産業革命が始まり、先進国は高度消費文明に移行していきます。
産業資本主義
ー産業資本主義は、お金持ちがよりお金持ちになるシステムだったー
次に、近代の産業資本主義の流れを追いかけていきましょう。近代の出来事でありながら、現代にも密接にかかわるものです。
①産業資本主義とは
18世紀後半から19世紀前半にかけて、大工場で機械を使った大量生産(機械制大工業)がイギリスから始まりました。産業革命です。
この大量生産システムの産業資本主義は、もともとお金持ちだった資本家がますますお金持ちになるシステムです。このシステムでは貧富の差がますます増大していきます。
児玉 克順
1972年生まれ。現役専門予備校の老舗「市進予備校」、全国の加盟塾に配信される映像授業「ウイングネット」の現代文担当講師
fancomi
1980年生まれ。2004年A&A青葉益輝広告制作室入社。2010年よりイラストレーターとしてジャンルに捕われず幅広く活動中。2010年第3回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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『世界でいちばんやさしい 教養の教科書[人文・社会の教養] (Re Seriesまなびを、もういちど。) 』