一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100
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(本記事は、越 段氏の著書『一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100』=総合法令出版、2023年4月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)


ーー忙しぶる人はつまらない人

何もすることのない人は、
いつも誰よりも忙しがっている。

フランスのことわざ

真理

私の長年のビジネス経験でわかったことは、力があり、やることを沢山抱え、それをテキパキと重要度順にこなしていく人は、決して忙しぶらないということだ。

逆に、いつも忙しい自分を演じ、忙しいことを大げさに口にする人は、大した仕事をしていない。時間も守らないような人が多かった。だから自分も決して「忙しい」とは口にすまいと心に決めてきた。

実際、忙しいことは感謝すべきことだ。それだけやるべきことがあるのだから。期待もされていることになる。それを「忙しい、忙しい」と言い散らしている人は、自分をあてにするなと言っているに等しい。要するに仕事をしたくないか、何もすることがない人であるのがほとんどである。

本当にやることが多い人で優秀な人は、自分でできることを決め、あとは人にやってもらうものだ。決してすべてを自分で抱え込まない。

だから「忙しい」ふりを見せることはない。

一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100
遠越 段
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、大手電器メーカー海外事業部に勤務。1万冊を超える読書によって培われた膨大な知識をもとに、独自の研究を重ね、難解とされる古典を現代漫画をもとに読み解いていく手法を確立。遠越段

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