
(画像=master1305/stock.adobe.com)
(本記事は、越 段氏の著書『一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100』=総合法令出版、2023年4月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
ーー忙しぶる人はつまらない人
何もすることのない人は、
いつも誰よりも忙しがっている。
フランスのことわざ
真理
私の長年のビジネス経験でわかったことは、力があり、やることを沢山抱え、それをテキパキと重要度順にこなしていく人は、決して忙しぶらないということだ。
逆に、いつも忙しい自分を演じ、忙しいことを大げさに口にする人は、大した仕事をしていない。時間も守らないような人が多かった。だから自分も決して「忙しい」とは口にすまいと心に決めてきた。
実際、忙しいことは感謝すべきことだ。それだけやるべきことがあるのだから。期待もされていることになる。それを「忙しい、忙しい」と言い散らしている人は、自分をあてにするなと言っているに等しい。要するに仕事をしたくないか、何もすることがない人であるのがほとんどである。
本当にやることが多い人で優秀な人は、自分でできることを決め、あとは人にやってもらうものだ。決してすべてを自分で抱え込まない。
だから「忙しい」ふりを見せることはない。