一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100
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(本記事は、越 段氏の著書『一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100』=総合法令出版、2023年4月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)


ーー失敗は生かすためにある

四本の足を持つ馬でさえつまずく。

イギリスのことわざ

教訓

つまずかない人はいない。

大切なのは、そのつまずきをどう捉えるかだ。

つまずくことを恐れていては何もできない。偉大な指導者として名高い、元イギリス首相のチャーチルが、楽天家がいいといったのもそのためである。

先日、『エジソンの生涯』という本を読んだ(マシュウ・ジョセフソン著、矢野徹、白石佑光、須山静夫訳/新潮社)。

読んで思ったのは、この発明王は、失敗ばかりしているということだ。また訴訟、もめごとはしょっちゅうである。

しかし、エジソンは失敗したなんて思ってもいない。「私は失敗したことがない。一万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」と言う。

「私は、決して失望などしない。なぜならどんな失敗も、新たな一歩となるからだ」とも言う。

この前向きさは、あきれるほどだ。

しかし、こういう態度があったからこそ、発明王になれたのだと思う。

一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100
遠越 段
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、大手電器メーカー海外事業部に勤務。1万冊を超える読書によって培われた膨大な知識をもとに、独自の研究を重ね、難解とされる古典を現代漫画をもとに読み解いていく手法を確立。遠越段

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