高速道路の日々の進化は、本当にすさまじいものがあり、いままでお世話になっている既存の高速道路の進化に加えて、ここ数年で新しく誕生した高速道路の便利さが、私たちのドライブやクルマ旅をより楽に、より移動をスムースにしてくれています。
高速道路は、信号がなくノンストップで速い速度で走行できるため、同距離で一般道を走行するよりも、圧倒的に所要時間を短縮でき、私たちの行動範囲を広げてくれています。さらに、高速道路と高速道路を接続するジャンクションも数多く設置されるようになり、高速道路ネットワークが格段に広がっていることは間違いありません。
私は、仕事でもプライベートでも高速道路を利用してドライブをしますが、新たに誕生してすごく便利だと感じる高速道路の路線がいくつかあります。利便性の高い路線は、ドライブの助けになるだけでなく、どんどん利用したいという気もちが強くなるため、ドライブの行き先も、利便性の高い路線がある地域を選ぶ傾向が強くなります。
今回は、高速道路が大好きでほぼ毎日高速道路を走行している私が、近年開通した利便性の高い路線について、私の個人的見解や感想をまじえながら、いくつか紹介いたします。ぜひ、参考にして利便性の高い路線を活用して楽しいドライブをしていただければと思います。
目次
【第1位】新東名高速道路(新東名)
利便性の高さで、まずいの一番に紹介させていただきたいのが新東名高速道路(以下 新東名)です。新東名ができたことにより、近隣や沿道沿いにお住まいの方の行動範囲がかなり広がりました。
新東名は、東名高速道路(以下 東名)の代替ルートとして東名と並走する形で通っている路線で、2023年5月現在、約9割の区間が開通しています。
東名とくらべて、カーブや起伏が少なく走行しやすいことに加えて、2020年12月より「御殿場JCT」〜「浜松いなさJCT」で制限速度が時速120kmに引き上げになったため、よりスピーディーな移動が実現しています。
東京在住の私は、新東名の開通で主に名古屋・京都・大阪方面へ行く機会が断然増えたうえに、大阪より西の中国・四国地方へも、たびたび足を運ぶようになりました。
新東名は、他路線にくらべて大型トラックやバスの台数が多く、周囲への配慮や車線どり、柔軟な速度の上げ下げなど走行に気をつけるべき点もありますが、快適に走行できる利便性の高い路線です。
【第2位】圏央道
山梨出身で東京在住の私にとって、圏央道の開通も影響力が大きいといえます。新東名は一気に開通したため、利便性も一気に高くなりましたが、圏央道は徐々に開通区間を延ばしてきた経緯があり、着実に利便性を高めてきた印象が強い路線です。
圏央道は、沿道に魅力的なスポットがあることもさることながら、首都圏を起点とする各主要路線同士を接続しているため、圏央道を経由して各方面へというのが、鉄板ルートになっております。
圏央道の接続史を見てみると、まず2007年6月に中央自動車道(以下 中央道)と関越自動車道(以下 関越道)が接続されます。さらに、2014年6月に東名と中央道がつながり、2015年10月には関越道と東北自動車道(以下 東北道)が接続されます。
2017年2月には、東北道と常磐自動車道(以下 常磐道)がつながったことで、東名〜中央道〜関越道〜東北道〜常磐道が圏央道とつながることになり、私もそうですし周辺にお住まいの方の行動範囲もかなり広くなったのではないでしょうか。
東北道〜常磐道で片側1車線区間があるなど、まだまだ改良の余地を感じる部分もありますが、交通量の多い首都高や都心部を通らないで郊外から地方へと移動できる圏央道の利用価値は、かなり大きいと感じます。
【第3位】伊勢湾岸自動車道(伊勢湾岸道)
首都高湾岸線や阪神高速湾岸線など、都市圏には湾岸地域を通る高規格道路が設置されていることが多いです。そして名古屋市を中心とする中京圏の湾岸線といえば、伊勢湾岸自動車道(以下 伊勢湾岸道)が該当します。
私が最初に伊勢湾岸道を走行した際は、利便性の高さに驚愕し、感銘を受けたことを覚えています。その後、何度も利用することになりました。ちなみに私の知人等は、伊勢湾岸道をお気に入りの路線にあげています。
伊勢湾岸道の利便性の高さを物語る特徴としては、ほぼ全線が片側3車線でカーブや起伏がほぼ少ないことがあげられます。新東名に引き続き走行のしやすさを感じる路線になっています。そして、湾岸線ならではの海と中京圏の都市部の景色がたまりません。特に「東海IC」〜「飛島IC」に渡る「名港トリトン」とよばれる3つの橋と周辺の景色は、伊勢湾岸道を象徴する絶景スポットとなっています。
2005年3月の全線開通後、新東名を始めとした周辺路線との接続により高速道路ネットワークを支える重要な路線となっている伊勢湾岸道。利便性だけでなく絶景も兼ね備えた路線です。
【第4位】東海環状自動車道(東海環状道)
山梨出身で現在は東京に在住している私にとって、一番利用していて思い出のある路線といえば、中央道になります。基本的には、東京〜山梨の利用が多いですが、山梨から西側の長野県・岐阜県・愛知県へも子どもの頃から中央道を利用してたびたび行っていたのを記憶しております。
中央道を走行していたある時、岐阜県の「土岐IC」周辺でいままでなかった「土岐JCT」をみつけました。これが、東海環状自動車道(以下 東海環状道)を初めて知った機会でした。
東海環状道は2005年3月に初区間となる「豊田東JCT」〜「美濃関JCT」が開通。先ほど紹介した伊勢湾岸道が全線開通した日に東海環状道の初区間が開通したことで、中京圏のネットワークが大幅に拡大されました。
伊勢湾岸道〜東名〜新東名〜中央道〜東海北陸自動車道を一本で接続しており、東海環状道はいわば首都圏でいう外環道や圏央道のような役割を担っております。中京圏内の移動だけでなく、中京圏の郊外から郊外への移動にも大変便利な路線です。
また、東海環状道沿道にも「土岐プレミアム・アウトレット」をはじめ、さまざまな魅力的な観光スポットが多く、私も東海環状道を活用してさまざまな観光スポットを訪れています。
【第5位】新名神高速道路(新名神)
日本で始めて開通した高速道路である名神高速道路(以下 名神)は、東名と並び日本の車交通を支える超重要路線です。そんな名神も、年々の交通量の増加により、代替ルートの建設が求められるようになりました。そして誕生したのが、新名神高速道路(以下 新名神)になります。
新名神も東名の代替ルートである新東名と同様、名神の代替ルートという役割ですが、新東名が東名の北側近郊を並走しているのに対して、新名神は名神とは離れた位置を通っている区間が多いのが特徴です。
2023年5月現在で約8割の区間が開通しており、2008年2月に実質的な初区間が開通し、中京圏〜関西圏の移動は、これまでの名神一本だけでなく伊勢湾岸道〜東名阪自動車道〜新名神〜名神という新たなルートができ、所要時間も短縮されました。
その後、新東名の開通と2019年3月の「新四日市JCT」〜「亀山西JCT」の開通により、首都圏〜中京圏〜関西圏の移動が、東名〜新東名〜伊勢湾岸道〜新名神〜名神へと変化していき、私の行動範囲も格段に広がる要因となりました。
さらに、私が新名神でもっとも衝撃を受けたのが、2018年3月の「川西IC」〜「神戸JCT」の開通による、関西圏内のネットワーク向上です。
新名神の西側部分の開通により、これまで関西圏〜西日本地域への移動は、名神〜中国自動車道(以下 中国道)がメインルートで、「吹田JCT」が交通の要所となっていました。この地域は、西日本でも屈指の大都市近郊区間であり、交通量が多く大規模な渋滞も多く発生する地域でした。
それが新名神の西側部分の開通により、京都〜神戸の移動が、主に2ルートになり交通量が分散されることになりました。ちなみに、新名神の終点となる神戸JCTは、西日本地域の主要路線である山陽自動車道の起点にもなっており、私のお気に入り路線である中国道と合わせて接続していることから、関西圏の新たな交通の要所になっています。
利便性の高い高速道路を利用して、より高速道路を楽しく親しみをもって走行しましょう
今回は、私の想いも含めて利便性の高い高速道路について、お話ししてきました。日本全国さまざまな路線がありますが、利便性の高い路線は利用するだけでもワクワク感や高揚感をすごく感じます。
利便性の高い路線を利用しながら、周辺地域やその先の地域へ足を運ぶと、自分の行動範囲が広がるため、運転やドライブにもっと好奇心がわいてきます。
ぜひ今回紹介した路線を利用してみて、ドライブをもっと楽しんでいろいろなところへ出かけてみていただければと思います。
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