自己肯定感アップ 効果の「見える化」のすすめ
(画像=Thapana_Studio/stock.adobe.com)

(本記事は、伊庭 正康氏の著書『やり抜く人になるための戦略書』=アスコム、2023年5月16日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

効果を「見える化」すると気分が上がる

「効果を確認する」手段として、記録もおすすめです。

例えば、「ダイエットを続けよう」なら、毎日の体重の変動がわかるように計測した数値をグラフで示す。

「読書習慣を身につけたい」なら、まずは毎日の読書時間を夜22時からと決める。そして、読んだ本のタイトルと読書時間、読んだページ数をメモするというふうにです。

注意してほしいのは、記録すること自体が目的ではない、ということです。

前述のように、複雑な工程は「やり続ける」ための阻害要因です。

記録をつけ始めても面倒で続かないのでは、何のための記録なのか本末転倒になりますから、毎日、難なく続けられる簡便さはキープしてください。

簡便にという点でいえばアプリを使うのもおすすめです。

ダイエットなら、毎日の体重や食事が記録できるアプリや、データをスマホに転送し、計測結果を一括管理できる体重計とアプリなども要チェックです。

私はユーチューブチャンネルを運営していますが、ユーチューブの管理画面では、チャンネル登録者数や再生数などが自動的にグラフ化されて表示されます。当初は、数字の伸びが悪く悩んだときもありましたが、いまではこのグラフを見ているだけでワクワクしてきます。

やり抜く人になるための戦略書
(画像=『やり抜く人になるための戦略書』より)

繰り返しになりますが、記録は「効果を確認する」ためにつけるものです。

今の自分の状態を把握するため、という目的を忘れないようにしましょう。

目に見える記録なら、見返して「がんばっているね、私」と自分をほめ、自己肯定感を上げる材料にもなりますから、一石二鳥です。

やり抜く人になるための戦略書
伊庭 正康(いば・まさやす)
株式会社らしさラボ 代表取締役 1991年リクルートグループ入社。営業に配属されるも極度の人見知りでお客さんのところに行くにも一苦労。どうすれば営業活動を「続ける」ことができるか研究を重ね心理学に基づいた独自メソッドを開発。その結果、全国トップの成績を4回獲得。残業をしない仕事の方針にもかかわらず、営業とマネージャーの両部門で累計40回以上の表彰を受賞。その後、部長、社内ベンチャーの代表を歴任。2011年、株式会社らしさラボ設立。リーダー、営業力、時間管理等、年間200回以上の研修に登壇。リピート率は9割以上。現在は、オンラインを活用した研修も好評。近著に16万部を超える『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ』(PHP研究所)『できる営業は、「これ」しかやらない 短時間で成果を出す「トップセールス」の習慣』(PHP研究所)ほか、多数の書籍がある。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます