キリンビールは、クラフトビールカテゴリー創造に向けて、全国13のブルワリーと共同し、新しいビールのおいしさ、楽しみ方に出会える“クラフトビール体験型イベント”「HELLO CRAFT BEER WORLD」を6月2日~6月4日の3日間で開催する(6月2日の一般向けイベントの開催は荒天が予測されており、安全を考慮した結果やむなく中止が決定)。同イベントは、クラフトビールならではの楽しみ方で、多様なクラフトビールを体感してもらえるようになっている。この一般向けイベントの開催に先駆けて、6月1日には、六本木ヒルズアリーナで、オープニングセレモニーを開催した。セレモニーでは、「HELLO CRAFT BEER WORLD」を開催するに至った経緯や、参加ブルワリーの紹介があった他、俳優の速水もこみちさん、モデルの森泉さんが登壇し、「HELLO CRAFT BEER WORLD」の楽しみ方やペアリングフードも体験した。
「若者を中心にクラフビールへの注目が高まっており、家庭、量販店、飲食店、イベントなど、日常的にクラフトビールを楽しめる世界を目指している」と、キリンビールの堀口英樹社長が国内クラフトビールの未来を説明。「1990年代後半に地ビールが盛り上がったものの、一過性の流行に終わってしまった。しかし、2010年から再びブームとなり、クラフトビールが日常生活の中で徐々に根付いてきた。クラフトビールを身近に感じて欲しいという思いから、当社では缶のスプリングバレーを2021年から販売している」とクラフトブルワリーの開業と閉店の状況と、同社が取り組むクラフトビールブランドについて説明する。「日本のブルワリーの数は年々増加傾向にあり、現在約700ヵ所にブルワリーが存在。しかし、ビール類市場におけるクラフトビールの構成比は現在1.5%に到達しているが、まだカテゴリ―が定着したとはいえない状況であり、伸長のポテンシャルが十分にある」と、日本のクラフトビール市場には伸びしろがあるのだと語る。「国内においてクラフトビールを根付かせるためには1社だけでは難しい。そこで、一緒にカテゴリーの定着を目指していくべく、クラフトビールカテゴリー創造を目的とした、クラフトオールスター体験会『HELLO CRAFT BEER WORLD』開催する」と、全国13のブルワリーと共同で新しいビールのおいしさ、楽しみ方に出会える“クラフトビール体験型イベント”を開催すると宣言した。
続いて、「HELLO CRAFT BEER WORLD」に参画する全国13のブルワリーを紹介。代表して、ヤッホーブルーイングの井手直行社長が登壇し挨拶した。「クラフトビールって聞いたことあるけどよく知らない、飲んだことがないなどの声が多い。小規模なブルワリーが多いため、消費者に体験してもらう機会を作りきれていない」とクラフトビール市場が抱える課題を説明する。「一方、クラフトビールには2つの機会があり、1つ目がコロナ禍で発生した巣ごもり需要で店頭、通販の販売が増加し、クラフトビールの需要が拡大した。2つ目としてアメリカと比較すると、シェア数はアメリカ13.2%、日本1.5%と異なり、日本はクラフトビールが伸びる潜在的な市場がある」と断言する。
「この流れの中で、クラフトビールメーカーが集まる今回のイベントは、クラフトビール市場を拡大する大きなチャンスになる」と、「HELLO CRAFT BEER WORLD」の開催に笑顔をみせる。「クラフトビールは楽しい世界である一方、ビジネス的つながりがまだ弱く、キリンビールと一緒に革命を起こし、アメリカのクラフトビール文化を超える盛り上がりをみんなで作っていきたい。クラフトビール市場を盛り上げていきたい」と、「HELLO CRAFT BEER WORLD」を通じて多くの人々にクラフトビールを伝えていきたいと意気込んだ。
そして、「HELLO CRAFT BEER WORLD」来場者第一号として俳優の速水もこみちさん、モデルの森泉さんが登壇。「HELLO CRAFT BEER WORLD」について森さんは、「どんな風にクラフトビールと食事をペアリングをするのか気になる。新しい発見が楽しみ」と、「HELLO CRAFT BEER WORLD」を早く体感したい様子。
続いて、キリンビールの田山智広マスターブリュワーが登壇し、「クラフトビールをまだ飲んだことがない、楽しみ方がわからないという人が多い。しかし、クラフトビールは特別なビールではない。クラフトビールを知ると豊かな時間を過ごせるので、1人でも多くの人に知ってもらいたい」と、「HELLO CRAFT BEER WORLD」開催にかける思いを語った。
クラフトビールのイメージについて速水さんは、「様々なフレーバーがあるので個性があるビールだと思っている。普段料理するのでペアリングもするのだが、クラフトビールを通していろんな発見や、その発見を通していろんな人と話せるので楽しい」との意見に、田山マスターブリュワーは「上級者」と一言。
一方、森さんは「あまり詳しくないので、今日とても楽しみにしている」と、クラフトビールについて多くのことを学びたいと述べていた。田山マスターブリュワーは、「クラフトビールは本当に楽しい。知れば知るほどもっと知りたくなる。ぜひ深い森にみなさんで入ってほしい」と、クラフトビールの奥の深い世界にどっぷりと浸かってほしい考えを示した。
次に、クラフトビールクイズを○×形式で実施した。第一問“世界で展開されているビールの種類は150種類以上存在するといわれている”という質問に、速水さんは○と回答。「いろんなスーパーに行くのだが、世界のビールもあるので150以上はあると感じている」と、様々な種類のビールを見かけるようになったので、150種類以上は存在すると答えていた。逆に森さんは×と回答。「さすがに150種類は超えないと思った」と、そこまでたくさんの種類があるとは思えないと語る。回答が出そろったところで、田山マスターブリュワーは、「◯が正解。ラガーの種類でいうと150を超えているとされていて、常に新しいビアスタイルが生まれている。今のトレンド、テクニックを組み合わせた新しいジャンルが出て、多様性のある世界となっている」と教えてくれた。
第二問“クラフトビールは料理とのペアリングでおいしさの選択幅を広げてくれるが、実はデザートにも合うか”という質問に対して、速水さんは○と回答。「食事の後のフルーツやお菓子に合わせて飲むのだが、結構おいしいと感じる時があるので、○だと思う」と理由を説明。一方、森さんは×と回答。「クラフトビールは料理にあうと思うが、デザートという発想はない」と、甘さがビールの苦みや旨みを消してしまうのではないかと述べていた。それぞれの回答を見て田山マスターブリュワーは、「正解は○となる。デザートと良く合う。ビールの別腹を用意しておいてぜひ試してみてほしい」と、甘いデザートとクラフトビールとの相性は抜群なのだと話していた。
この後のペアリングフード体験試食では、“「色」と「香り」を楽しむ”、“「時間やシーン」にふさわしいビール”、“造り手の想い・こだわりに触れる”--の3つの選び方を紹介し、速水さん、森さんには事前に選んでもらったクラフトビールの3銘柄をフリップで発表してもらった。選んだ理由について速水さんは、「『色』と『香り』をテーマに、料理とのペアリングをより感じるものを選んだ」とのこと。森さんは、「『時間やシーン』にふさわしいビールを選んだ。昼間に楽しむなら『常陸野ネストホワイトエール』で、友達と休日に楽しむなら『みちのくレッドエール』、おうちで『スプリングバレー 豊潤<496>』といった感じで選んだ」とコメントしていた。「速水さんが選んだ色や香りの楽しみ方は、ペアリングにも活きてくるチョイスかなと思う。これに対して、森さんのシーンに応じた選び方は、わかりやすく理にかなっていると感じる」と、田山マスターブリュワーがそれぞれのチョイスに舌を巻いていた。
いよいよ二人が選んだクラフトビール3種を飲み比べることに。速水さんは、「どれも飲みやすくておいしかった。スプリングバレーはよく飲むのだが、きめ細かくて軽やか。ペールエールは柑橘系で爽やかな味だった。プレミアムリッチエールはアロマティックでご褒美に飲みたくなるようなビールだと感じた」とプロ並みの感想を述べる。森さんは、「ホワイトエールはまろやかで昼間にピッタリ、ほろ苦さがクセになる味で、スプリングバレー 豊潤<496>はしっかりしてるけど、後味はさっぱりとしていた」とコメントしていた。
ペアリングフードとクラフトビール3種との食べ比べでは、「パンナコッタのまろやかな感じが、ビールといい感じにマリアージュしている」と速水さん。「クラフトビールとデザートが良く合う。とても驚いた」と、森さんもその相性の良さに新たな発見ができて喜んでいるようだった。
最後に、「あらゆる組み合わせを楽しんでほしい。普通選ばない組み合わせもできるので、自由に色々試してもらって発見を楽しんでもらえたらと思う」と、田山マスターブリュワーは「HELLO CRAFT BEER WORLD」でクラフトビールの魅力を存分に体感してほしいと述べていた。速水さんは、「クラフトビールには、無限の可能性があることを改めて感じた。また違う料理とクラフトビールを組み合わせるのを楽しみたい。機会あれば、ペアリングについて考えてみたいなと思った」と、クラフトビールを飲み比べたことで、料理への創作意欲が湧いてきたと語っていた。森さんは、「クラフトビールがデザートと合うのは衝撃的だった。『HELLO CRAFT BEER WORLD』を訪れることでビールの概念が変わるはず。ぜひ遊びに来て欲しい」と、「HELLO CRAFT BEER WORLD」でクラフトビールの新たな発見を見つけてほしいとアピールしていた。
[「HELLO CRAFT BEER WORLD」概要]
日時:6月2日(金)~4日(日)11:00~21:00
※最終日は19:00終了予定
※雨天決行(6月2日(金)は荒天のため中止)
場所:六本木ヒルズ ヒルズアリーナ
所在地:東京都港区六本木6-10-1
参加方法:当日会場でチケットを購入し入場。当日参加のみ(事前予約なし)
参加費:1回2000円(税込)
参加ブルワリー:「タップ・マルシェ」※参加ブルワリー計13社
世嬉の一酒造(いわて蔵ビール)、木内酒造1823(常陸野ネストビール)、石川酒造(TOKYO BLUES)、ヤッホーブルーイング(よなよなエール他)、ディーエイチシー(DHCビール)、Far Yeast Brewing(Far Yeast)、盛田金しゃちビール(金しゃちビール)、二軒茶屋餅角屋本店(伊勢角屋麦酒)、小西酒造(KONISHI ビール)、山口地ビール(山口地ビール)、宮崎ひでじビール(九州クラフト)、ブルックリンブルワリー・ジャパン(ブルックリン・ブルワリー)、キリンビール(スプリングバレー)
内容:多様なテーマごとに楽しめる「ビアフライト体験」(飲み比べが出来るティスティングセット)
クラフトビールと料理を合わせて楽しむ「フードペアリング」体験
クラフトビールに関する多様な展示物
キリンビール=https://www.kirin.co.jp/
HELLO CRAFT BEER WORLD=https://www.springvalleybrewery.jp/campaign/hello_craftbeer_world_2023/