(本記事は、工藤 孝文氏の著書『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』=日本文芸社、2023年1月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
症状別に使えるおすすめ漢方薬
特徴を理解して暮らしを快適に
気になる症状の改善や病気の予防に、漢方薬をとり入れてみたいと思う人もいるでしょう。ドラッグストアで誰でも購入できる漢方薬の生薬成分は、医師が処方する医療用の漢方薬と一緒です。ただ安全を考慮して、一般用は成分量を少なくしていることもあります。友人や知人から「とても効果があった」と聞くと同じ薬を試してみたくなるものですが、漢方薬は一人ひとりの体質や証に合わせて処方されるものなので、同様の症状でも違う薬のほうが効果があるケースもあります。使ったことのない漢方薬を購入するときは、自己流で判断せず、医師や薬剤師、登録販売者などに一度相談すると安心です。
また、漢方薬はゆっくり穏やかに効くものと思われがちですが、急性期の症状に短期間用いる即効性のあるものもあります。西洋薬に比べると少ないとはいえ、副作用がまったくないわけではありません。使い初めの2週間は、体調の変化に気をつけましょう。漢方薬と上手につき合えば、日々の暮らしは驚くほど快適になります。左ページを参考に、市販で手に入る漢方薬の特徴を知って、賢くとり入れてみてください。