専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し
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(本記事は、工藤 孝文氏の著書『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』=日本文芸社、2023年1月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

ストレスがあると全くやせない理由

食欲がコントロールできなくなる!?

「ストレスがたまるとつい食べ過ぎてしまう」という経験がある人は多いのではないでしょうか。実はこれは自然なことで、決して意思の弱さで起こるわけではありません。

ストレスと食欲には様々なホルモンが関係しています。そのうちの1つが、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」。体を興奮状態にしてストレスを乗り切ろうとする働きがあるのですが、同時に食欲を抑える「セロトニン」というホルモンの働きを抑制。これにより食欲が増してしまうのです。

また、空腹でもないのに食べてしまう「エモーショナル・イーティング(感情的摂食)」というものがあります。そもそも空腹には2つの種類があり、1つは体のエネルギー不足から起こる「生理的空腹」、もう1つはストレスによって感じるニセモノの食欲による「心理的空腹」です。生理的空腹は食べれば解消されますが、心理的空腹はいくら食べても満たされません。対処法としては、過度な食事制限をやめる、食べ物を見えない所に置くなどがありますが、最も有効なのは、規則正しい生活を送りながら、ストレスを発散してためないようにすることです。

専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し
(画像=『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』より)
専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し
工藤 孝文
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹 病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。糖尿病・ダイエット治療・漢方治療を専門とし、うつ・心身症・自律神経失調症の治療なども行っている。NHK「ガッテン!」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。著書・監修書籍は100冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。

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