食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

カネ美食品は、今期(2024年2月期)の下期以降、将来的な成長を見据え冷凍食品事業に本格参入する。4月18日に開催した決算説明会の中で、園部明義社長が言及した。

カネ美食品は総合惣菜メーカーとして、自社による惣菜店舗運営のテナント事業、ファミリーマートを中心としたCVS(コンビニエンスストア)等へ惣菜を納品する外販事業(いわゆる惣菜ベンダー事業)を事業の両輪としている。

テナント事業では、ユニー系のアピタ・ピアゴ・ユーストア内を中心とする総合惣菜「Kanemi」140店舗、MEGA ドン・キホーテUNY・MEGA ドン・キホーテに出店する総合惣菜「リーズデリ」49店舗、百貨店や駅ナカに出店する洋風惣菜「イーション」34店舗、寿司専門店「寿司御膳」29店舗等、前期末時点で275店舗を出店している。

園部社長によれば、前期より、外販事業向けの天白工場(名古屋市天白区)に冷凍テスト設備を設置し、冷凍食品参入に向けてテストを行ってきたという。

2023年4月から、冷食の専門人材を外部から招聘。下期までに冷凍の本設備を導入し、まだ時期は未定ながら今期下期以降の冷凍食品参入を予定する。品目として園部社長は「世間でレディーミールと言われるレンジ調理だけのもの、フライパン調理だけのものといった即食に値するものを予定する」としており、近いうちに1日1万食・年間売上10億円を目標にするとした。