キリンビールは、会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」で3月23日から「夢の1カ月お試しプラン」の提供を開始した。
「ホームタップ」をもっと気軽に試したいという声をもとに開発した。また、新たに木内酒造が参画し、ビールのラインアップを拡充する。他社クラフトブルワリーの参画は3社目となる。本年、会員9万人を目指す。
キリンビールは2021年3月から会員制生ビールサービス「ホームタップ」を本格始動した。2022年に、非会員の約1万人と接点を持ち、「ホームタップ」に関するさまざまな意見を聞いたところ「生ビールサーバーから注がれるおいしさを一度実感したい」「気軽にまずは試してみたい」「大きさや置き場を確認したい」といった声が多数あったという。
そこで、サービスアップデートとして「夢の1カ月お試しプラン」を導入する。気軽に1カ月お試ししてもらったうえで、契約継続の判断ができるプラン。初月の解約手数料(本契約では1万6500円)と月額基本料金(本契約では3190円)は無料で、初月はビール料金5060円(月4Lの場合、税込)~のみでお試しが可能。
3月23日には、「サービスアップデート発表会」を開催した。TVCMに出演している中井貴一さん、天海祐希さん、重岡大毅さん(ジャニーズWEST)が登壇した。
〈初月5060円(税込)からお試しが可能〉
まず、キリンビール執行役員マーケティング本部事業創造部長・山田雄一氏が方針を述べた。「キリンビールの大きな基本方針である“新たな成長エンジンの育成”の中心となるのがクラフトビールカテゴリーの創造だ」とした。
そしてホームタップの現状について「“食卓の中心にビールがある、1台あるだけで楽しい新しい生活を届けたい”“絆を深める・復活させるきっかけにしたい”という想いで事業を開始した。2022年は、他社クラフトビールブルワリー(ヤッホーブルーイング、銀河高原ビール、Far Yeast Brewing)に新たに参画してもらい、ビールのラインアップを拡充した。会員のサービス満足度は前年比2.7ポイント増の91.3%とさらに向上した。クラフトビールへの好意向上に繋がる飲用体験を創出し、量販店での購入にも寄与した。ホームタップ契約後のスプリングバレー豊潤〈496〉・よなよなエール缶の購入は“契約後に缶を購入した”が54.4%になった」と述べた。
2023年の方針は「さらなる投資を強化し、新規会員数増加と会員の満足度向上の両立に取り組む。そのために新プランを開発した。アンケート調査では、ホームタップに関心がある人の73.9%が“自宅体験に興味がある”と回答した。気軽に、手軽に“体験できる”ことが事業を加速させる機会と考え、2022年にテスト展開を行い、お客様への受容性を確認した」と説明した。
サービスアップデートは、これを第1弾として、第4弾まで展開する。
(2)「法人向けサービスの検討」=コロナ禍で希薄になった「社員間のつながり」「社内コミュニケーションの増加」へ貢献するため、サービスのニーズを確認中。
(3)「さらなる液種ラインアップ拡充」=2023年3月現在、累計27種類のビールを会員向けに発売。既存会員の8割以上が期間限定品を注文し、ビールラインアップへのニーズは高い。サービス満足度向上に寄与すると考えられるため、クラフトブルワリーと協業し、ラインアップ拡充に取り組む。
今回、その一環として、他社クラフトビールの参画として、第3弾として木内酒造の参画が決定している。世界でいち早くジャパニーズクラフトビールを広めた同社が、今度は日本国内のクラフトビール市場を盛り上げるべくホームタップへ参画する。
(4)「会員向けサービスの進化」=新たなビールとの出会い、クラフトビール飲用体験を創出するべく、会員へ定期的にクラフトビールをプレゼントする「Thanks Beer Collection」を開始する。ビールライフがさらに充実する会員限定イベントの開催、定期刊行誌を発行する。
〈酒類飲料日報2023年3月24日付〉