ゴルフが上達する自律神経72の整え方
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(本記事は、小林 弘幸氏の著書『ゴルフが上達する自律神経72の整え方』=法研、2022年12月16日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

クラブハウスでの過ごし方

■温かいお茶を飲みリラックス

スタートまで正味1時間あれば、クラブハウス内で過ごす時間と外に出て過ごす時間とを30分ずつに分けましょう。1時間以上あるときはレストランでゆっくりお茶を飲み、35分前になったら屋外へ出ていきます。「早く練習場へ行って球を打ちたい」と思うかもしれませんが、自律神経を整えるにはハウスで過ごす時間を充実させることが重要なのです。

チェックイン後は、まずロッカールームで準備をします。シューズを履き替え、キャップやボールなどコースへ持っていく小物をロッカー上段にまとめます。他の人がいなければ、ベンチを利用して車の運転で疲れた腰や肩を軽くストレッチしておきます。

それからレストランへ行き、窓側の席でゆったりと朝食を食べて過ごしましょう。コンビニや自宅から持ってきたおにぎりなどで朝食を済ませた人も、温かい紅茶かコーヒーでお腹を温めましょう。紅茶やコーヒーに含まれるカフェインには、眠気をとる、ストレスを解消するなどの効果があります。交感神経が落ち着いてきて、車の運転で緊張した心身が和らぎます。

いっぽう、胃腸が働き始めることによって副交感神経が活発になります。実はこの時間が大変重要で、コースを眺めたりしてリラックスして過ごしながら、トイレタイムを確保してもいるのです。トイレへ行きたくなったらタイミングを逃さず席を外しましょう。

また、風が強い、雨が降ってきた、日差しが強くなってきたなど、天候の変化に気づいたら、ロッカールームへ戻ってウィンドブレーカーやレインウェアや日焼け止めを用意します。時間に余裕があるからこそ、クラブハウスでゆったり過ごしながら入念な準備ができるし、安心してコースに出られるのです。

Point

  • スタート35分前までクラブハウスで過ごす
  • 窓側の席で温かい紅茶かコーヒーを飲む
ゴルフが上達する自律神経72の整え方
小林 弘幸
1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。1992年、順天堂大学大学院医学研究科博士課程修了後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科を経て、順天堂大学小児外科学講師・助教授を歴任。
日本スポーツ協会公認のスポーツドクターでもあり、自律神経のバランスを意識的にコントロールすることで、心身のパワーを最大限発揮できることを提案。数多くのトップアスリートのコンディショニング、パフォーマンスの向上指導にかかわっている。自律神経研究の第一人者であり、書籍も多数刊行している。

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