シン製造業 製造業が迎える6つのパラダイムシフト
(画像=Ilshat/stock.adobe.com)

(本記事は、宮本 剛獅氏の著書『1%の超一流が実践している仕事のシン哲学』=クロスメディア・パブリッシング、2022年10月3日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

接待するとき、

二流は
知っている店を選ぶ

一流は
評判の店を選ぶ

超一流は
ワインで店を選ぶ

事前にワインリストを入手する

世界規模の仕事をしている人たちが会食や接待をする場合、相手が外国人か日本人かに関わらず、ワインを基準にして店選びをするのが一般的です。

ワインの知識を持つことは、共通言語を一つ手に入れたのと同じくらいの意味があり、そこから相手の教養の深さを感じ取ることもできます。

超一流は、常連になっているグランメゾンやイタリアンの中から相手の好みに合わせて店を選び、予約の段階でワイン選びを始めます。

相手のレベルが高くなるほど、ワインの重要度が増しますから、ソムリエ任せにせず、慎重に銘柄を厳選します。

お店から事前にワインリストを送ってもらい、当日のメニューとの相性はもちろん、相手の生まれた年や記念日なども考慮しながらストーリーを作って、ワインの順番だけでなく、抜栓する時間まで先に指示しています。

「ありがとう接待」の場合は、奥さんも招待します。

事前に奥さんや家族の情報を仕入れておくのは当然のことで、招待できない場合は、奥さんや家族が喜びそうなお土産を用意します。

彼らのサービス精神は、まさに徹底的です。

遅くまで飲み歩くのは「おもてなし」ではない

超一流の会食や接待は、一軒だけで終わるのが普通で、できるだけ早い時間に切り上げるのが暗黙のルールです。

仕事で疲れている、明日も重要な仕事がある……など、理由はさまざまですが、お互いのプライベートの時間をなるべく侵さないという、紳士的な態度を大切にしています。

最近では、酒席を敬遠する若い世代が増え、長引くコロナ禍の影響も手伝って会食の機会は急速に減っていますが、ダラダラと遅い時間まで飲み、何軒もハシゴ酒をする風潮は根強く残っています。

割烹料理店→クラブ・スナック→居酒屋など、相手の都合に関係なく、ハシゴ酒をするのが「おもてなし」と勘違いしているビジネスマンは少なくありません。

これからの働き方を考えるとき、会食や接待との向き合い方は、避けて通れない問題の一つです。

できるだけ早い時間に切り上げて、お互いのプライベートの時間をなるべく侵さないという視点は、非常に参考になると思います。

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宮本 剛獅
25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。

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