シン製造業 製造業が迎える6つのパラダイムシフト
(画像=ponta1414/stock.adobe.com)

(本記事は、宮本 剛獅氏の著書『1%の超一流が実践している仕事のシン哲学』=クロスメディア・パブリッシング、2022年10月3日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

雑談するとき、

二流は
天気の話をする

一流は
皆が知っている話をする

超一流は
相手が知らない話をする

超一流が神経を使って「ネタ」を仕込む理由

雑談といえば、取引先との商談などの際、本題に入る前にやり取りする軽い世間話……という考え方が一般的です。

そこで話題にするのは、天気の話や業界の話題、お互いが知っている第三者の動向など、当たり障りのないものが大半です。

雑談には、相手とのコミュニケーションを円滑にするという目的がありますから、多くの人がそれで十分だと考えています。

超一流は、 「雑談でその人の価値が決まる」と考えて、 仕事と同じく、 あるいはそれ以上に神経を使って「ネタ」を仕込んでいます。

どのくらい「人の知らない話」や「タメになる話」をするのか、そのセンスが試されると考えており、相手にもそれを求めます。

雑談を通して、ビジネス感覚を含めた相手のセンスを見極めようとしているのです。

「シリコンバレーのあの会社を知っていますか? こういうのを開発していて、 こことここがお金を出して、こんなことをやっています。今、日本のあそこの会社と業務提携を考えていますよ」

聞いた相手が思わず、 「えぇー!」とか「本当ですか!」と驚くようなネタを準備して雑談に臨むのが超一流のスタイルです。

彼らは世界中のネットニュースや雑誌などを細かくチェックして、つねに新鮮な情報に目を光らせています。

優秀な人は雑談から新たな価値を生む

超一流の雑談のネタは、ビジネスの話題だけではありません。

諸外国の動向やカルチャー、アートまで、幅広いジャンルの奥が深い情報をネタにしています。

雑談で質の高い話題を提供できれば、 相手は「また会いたい」と思い、 「また話を聞いてみよう」と考えます。そこに新たなバリュー(価値)が生まれるから、雑談で気を抜かないのです。

雑談とは、単なるムダ話ではなく、自分の仕事や人生を充実させるような話を相手と交換すること……と考えれば、これからの商談が楽しくなります。

商談が楽しくなれば、自然と前向きな姿勢になり、仕事の面白さを再発見することに繋がります。

book
宮本 剛獅
25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます