【あなたの会社も危ない!】バイトテロが起きるワケと対処法

アルバイト店員が勤務先で迷惑行為を働き、その様子を撮影して発信するバイトテロ。バイトテロに関するニュースはさまざまなメディアで取り上げられています。バイトテロが一度発生すれば会社のブランドイメージが傷つき、顧客が離反することにより業績も悪化してしまいます。「バイトテロが起きませんように」と日々悩む経営者も少なくないでしょう。本記事では、バイトテロが起きる原因とその対処法について解説します。

目次

  1. バイトテロの発生原因
  2. 抜本的な対策
  3. 取り返しがつかない事態になる前に

バイトテロの発生原因

そもそも、なぜバイトテロが発生してしまうのでしょうか。それは、大抵の場合組織環境に原因があります。

バイトテロを起こす人には悪気がありません。悪気がないからこそ平気で悪事を働いてしまうわけであり、たとえその人をとがめたとしてもバイトテロはまた発生してしまうでしょう。そのため、彼らが悪いと責め立てるのではなく、そういう環境にしてしまっていた側に問題があるのだと自覚することからスタートしましょう。

次に、経営者側はどのような行為がバイトテロにあたるか明確な線引きをすることが大事です。これがはっきりしていなければ、「このくらい大丈夫だろう」と考えた従業員がバイトテロを起こす恐れがあるからです。どういう行為がバイトテロに当たるかを社内で定義して、周知徹底させるのです。

口頭で伝えることももちろん大切ではありますが、人は忘れる生き物です。目につく場所に注意喚起の文章や画像を貼っておいたり、あるいは実際にあったバイトテロの動画を定期的に見させたりすることで、バイトテロを起こしたらどうなるのかを意識させ、それを抑止する環境を整えましょう。

抜本的な対策

ただ、何がバイトテロに該当するかを周知するだけでは、抜本的な対策とは言えません。バイトテロの発生を防ぐには、常日頃から従業員に当たり前のルールを徹底して守らせることが不可欠です。

ルールとは本来守るためにあるものです。例えば、赤信号なのに進んでしまうドライバーがいたら、そのドライバーが事故を起こしてしまうのは時間の問題ですよね。

組織運営も一緒です。ルールが形骸化している組織では、必ずと言っていいほどルール違反者が発生し、会社に大きな損失を与えます。「組織の一員である以上、ルールは必ず守らねばならない」という意識を社員の間に醸成するために、ルール違反者に対しては、反省文や始末書を書かせるなど、何かしらの罰を与えてください。

そうするのがかわいそうと思う人もいるかもしれません。しかし、その人の将来を考えたとき、注意しないことにより改善の機会を奪ってしまうことの方がよほどかわいそうではないでしょうか。

もし、あなたの組織に形骸化しているルールがあるとすれば見直してみてください。そして、当たり前のルールを社員に順守させることにより、バイトテロのような行為が防げるという意識を持ち、しっかり指導していきましょう。

取り返しがつかない事態になる前に

バイトテロは昔からありましたが、昨今その情報が拡散されやすくなっています。SNSツールが増え、誰でも全世界に情報を発信できる時代が到来したからです。

いったん世に出た情報を完全に取り消すことはほぼ不可能と言えるでしょう。それゆえ、バイトテロの被害は以前よりも深刻なものとなりやすく、場合によっては取り返しのつかない事態にまで発展するかもしれません。

そうなる前に、バイトテロを抑止する組織環境を整えることがとても大切です。よりよい会社の未来のために、今日から対策に乗り出してください。