日本触媒、リチウムイオン電池用電解質LiFSIの製造・販売を行う中国の湖南福邦へ出資
(画像=xiaoliangge/stock.adobe.com)

株式会社日本触媒(4114)は、深圳新宙邦科技股份有限公司(深圳市坪山区、Capchem)の子会社である湖南福邦新材料有限公司(湖南省衡陽市、湖南福邦)へ資本参画することを決定した。

これにより、大手電解液メーカーであるCapchem並びにトヨタグループの総合商社である豊田通商株式会社と協業を行う。
湖南福邦の株式の所有割合は、Capchem51.19%、日本触媒38.0%、豊通上海5.5%となる。

日本触媒は、自社開発の触媒技術を核に事業を展開する化学会社。酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒、紙おむつに使われる高吸水性樹脂などを提供。
2013年に世界で初めて高純度で残存溶媒や副生物が少なく、安定した電気化学特性を示すリチウムイオン電池用電解質LiFSIの工業的生産プロセスの開発に成功した。

湖南福邦は、リチウムイオン電池用電解質LiFSIの製造・販売を行っている。

本件により、日本触媒は、リチウムイオン電池最大需要地である中国において、大口顧客の獲得とコスト競争力を持つ製販体制を早期に確立する。

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(提供:日本M&Aセンター

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