三菱マテリアル、連結子会社の小名浜製錬の株式を追加取得、完全子会社化へ
(画像=alexlmx/stock.adobe.com)

三菱マテリアル株式会社(5711)は、連結子会社である小名浜製錬株式会社(東京都千代田区)の株式を追加取得し、完全子会社化することを決定した。所有株式の割合は55.714%から100%となる。

三菱マテリアルは、三菱グループの大手非鉄金属メーカー。
E-Scrap※中に含まれる多様な金属元素の分離・回収、製品化を促進させるための管理・開発(マテリアルグリッド)の強化を進めている。
※E-Scrap=使用済み家電・パソコン・スマートフォンなどから発生する廃電子基板。有用な金属が多く含まれている。

小名浜製錬は、非鉄金属の受託製錬および加工、硫酸その他無機工業製品の製造・販売、一般廃棄物および産業廃棄物の処理を行っている。
小名浜製錬所は、東日本唯一の銅製錬所。銅素材・銅合金を安定的に供給するとともに、廃自動車から発生するシュレッダーダストや、E-Scrapの処理など、自動車・家電リサイクルの重要拠点としての役割も果たしている。

本件M&Aにより三菱マテリアルは、小名浜製錬所において新たにリサイクル原料の前処理施設の建設計画を推し進めるなどして、E-Scrapに関する取り組みをさらに促進させる。

・今後の予定
株式取得日 2023年3月31日

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(提供:日本M&Aセンター

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